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《特集》地区住民センターを拠点とした新たな地域活動、集落支援員の取り組み紹介

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北海道鷹栖町

「~笑顔 幸せ みんなでつくる あったかす ~ 住民をはじめとした多くの方のまちづくりへの関わりを増やしていくことで、みんなで力を合わせて地域の課題を解決して、笑顔と幸せが溢れる住みよい鷹栖町を未来へ持続したい」

第8次鷹栖町総合振興計画で描いた将来を実現するために、令和5年度から地区住民センターを拠点として地域の運営体制が新しくなって1年が経過しました。
地区住民センターの管理と各地区の地域づくり活動(旧地区公民館活動)を、地域運営組織が一体的に担う体制へと見直し、それぞれの地区住民センターに集落支援員も配置されました。
新たな体制でスタートして1年、各地区での地域運営組織と集落支援員の取り組みについて紹介します。

■集落支援員とは
住民と行政の協働のもと、地域の実情や時代に対応した集落の維持・活性化対策を推進していくことを目的として、総務省が定めている制度です。全国の自治体で2,900名を超える集落支援員が活動をしています。(令和5年度時点、総務省資料から)

▽集落支援員の活動イメージ(図)

本町の集落支援員ですが、現在10名の方に委嘱して、集落対策活動に取り組んでいただいています。
うち5名が、令和5年度から各地区で1名ずつ、地区住民センターに勤務して活動しています。

■地域運営組織と集落支援員による新たな地域活動の取り組み紹介
▽中央地区で健康運動指導士の養成と体操教室の立ち上げ
中央地区では、地域住民主体の新たな健康づくりの取り組みが動き出しました。
社会福祉法人さつき会の理学療法士と連携して、「あったかすリハビリ体操」を中心とした健康体操指導士養成講座が開催され、受講者による体操教室も新たに立ち上げ、住民センターを拠点とした住民主体の健康づくりの取り組みが進められています。

▽自主防災力の向上
各地域で現状や課題について話し合いを進めるなかで、「各地区の住民センターが災害時の避難所に指定されているが、災害発生時に地域でどのような動きが必要なのか、いざというときに備える取り組みを進めたい」という意見があったことから、地域の自主防災力を高める取り組みを、5地区すべてで新たにスタートしています。
令和5年度は、町が公益財団法人B and G財団(東京都)から「B and G防災拠点」の指定を受けたことによる助成金を活用しながら、各地区ごとに、自分たちの地域で必要な備えを話し合って見直したり、防災意識の向上を図るイベントを工夫するなどして取り組みました。

▽新たな居場所づくりの開設、施設利用の促進
町では住民の交流機会と生きがいづくりを促進するため、サロンの開設などの地域住民による居場所づくりを支援してきました。これまで、地区住民センター等の施設を拠点とした拠点型サロンは、鷹栖地区、北野地区、北斗地区の3地区で運営されていましたが、地域運営組織と集落支援員により、新たに中央地区住民センター、北成地区住民センターでも、拠点型サロンの活動が開始されました。
また、北野地区住民センターでは、予約の入っていない部屋を有効に活用してもらおうと、鷹栖町在住の学生を対象として、自習室としての無料開放に新たに取り組み、テスト勉強に備える中高生などを中心として利用が広がっています。

▽このほかにも!
北斗地区では、住民センター周辺の環境整備を新たに住民参加で進めようと、建物前の敷地を畑に変えて野菜を栽培し、その管理や収穫を住民の皆さんと進めて、環境保全と地域内交流を図っています。北成地区では集落支援員が地区老人会活動をサポートしながら関係性づくりを進めるとともに、地区外との交流事業にも積極的に取り組み、人口や担い手が少なくてもできることを増やそうと、継続的に地区活動に取り組む関係人口づくりにも力を入れています。

■みんなでつくる 地域づくりを目指して「地区計画」の策定
鷹栖地区と北野地区では、地域での話し合いによって地区の課題やその解決のために必要な取り組みのアイデアなどを整理する「地区計画」の策定作業を、集落支援員が中心となって、令和6年度中にまとめることを目標に、作業を進めていきます。
地区計画を策定して、地区の長期的な指針として共有し、計画的に地域運営を行っていくことを目指します。

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