■消防団員の活躍と集中豪雨
鷹栖町長 谷 寿男
7月23日夜からの集中豪雨は12時間総雨量177mmと過去最大級であり、旭川鷹栖インターチェンジ流通団地の15事業所が床上・床下浸水となった。被害に遭われた事業所の皆さまには心からお見舞いを申し上げたい。
この工業団地群は旭川市春光台地区の雨水が集約される南一号排水樋門に隣接しているため、防災の観点から数年前より樋門周辺に集水場所を構え、迅速に放水できる工事も実施。今回も午前6時過ぎから放水作業を行っていたが、大きな被害になったことから、町として管理する国交省北海道開発局にすぐに甚大な被害を伝え、改善に向けた対策について要請を行っている状況だ。
平成26年に床上・床下浸水14戸の被害があった北野メロディー町内の地域でも緊張が走った。被災後にオサラッペ川への排水系統を増加し、窯場や専用ポンプも常設していたが、ゲリラ豪雨に堪え得るかは未知数であったからだ。現場には消防団員が招集され、排水ポンプを直ちに設置。加えて低地の玄関先に土嚢も積み上げ、南1号排水樋門においても水防活動を並行して排水対応を行っていた。最終的には国の災害対策車の支援も受け、住宅地は床下浸水も回避できたのだ。
消防団員のほとんどが農業者であり、自分の農業被害も関係なく、町民の生命と財産を守ることを最優先に活動してくれている。有事の際に、私たちの生活を支えてくれる消防団員に町民の皆さんからも感謝を伝えてほしい。
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