■部活動の地域移行とは?
部活動は、子どもたちの体づくりや自主性・協調性・社会性など心身の成長にも大きな役割を果たしてきました。しかしながら、少子化の影響により廃部や単独校での大会参加が厳しくなるなど、地域の子どもたちの活動・活躍の場が失われつつあります。
また、教員の業務量の増加や指導に対する専門知識の不足など、部活動を運営していく上でもさまざまな問題が起きています。このような問題に対して、町ではこれまで以上に地域の皆さんとともに、これからも子どもたちがスポーツや文化芸術活動に親しむことができる機会を確保していくために、部活動を段階的に地域クラブに移行していきます。
■地域クラブとは?
地域クラブとは、社会教育の一環として、学校以外の運営団体・実施主体が行う地域の活動を言います。地域クラブの活動は、部活動ガイドラインを遵守し、子どもたちがスポーツ等を楽しむ環境づくりを目的としています。また、移行後も学校と情報共有を綿密に行い、学校を含めた地域全体で子どもたちの望ましい成長を促します。
■今後の動きについて
令和7年度からは、新たに女子バスケ部の土日の活動を地域クラブへ移行します。女子バスケ部は、平日の練習や土日の大会参加は学校部活動として実施し、土日の練習は地域クラブとして実施します。
その他の部活動については、指導者の確保など準備でき次第、随時移行を検討してまいります。
地域移行することによって、クラブ運営にかかる費用の一部をどうしても保護者の皆さまにご協力をいただく必要がありますが、過度な負担にならないよう努めます。
町としては今後も、子どもたちが安心安全にスポーツを続けられる環境を目指しますのでご理解とご協力をお願いします。
■鷹栖町の取り組み状況を紹介します!
現在、鷹栖町では、4つの地域クラブ活動を実施しています。
(1)バドミントンクラブ(NexusBC)
鷹栖北野バドミントン少年団の指導者である井上操さん、髙畠奈々恵さんらが中心となり、卒団後もバドミントンを続けられる環境づくりを目的に令和6年4月に設立しました。鷹栖中学校を練習拠点に18時から週4回活動しています。NexusBCの休日の練習は、鷹栖中バドミントン部の活動の受け皿にもなっており、希望する生徒が参加をしています。
中体連には、NexusBCとして参加し、設立初年度から全道大会に進出しました。今年1月に開催された北海道中学生新人バドミントン大会では男子団体で準優勝に輝きました。
鷹栖中バドミントン部は令和8年度中体連終了後に、NexusBCへと統合を予定しています。
(2)クロスカントリースキークラブ
鷹栖中学校に種目経験のある教員がいないことから、町内在住で指導経験のある伊藤睦さんに協力を依頼し、昨年11月から活動をしています。専門性の高い細やかな指導を受け、子どもたちもめきめき上達しています。
鷹栖中学校クロカン部は令和7年4月から地域クラブへと完全に移行する予定です。
(3)バレーボールクラブ
昨年度に続き、元プロバレーボール選手の辰巳実莉さんとプロビーチバレーボールチームDOTsに所属する辰巳遼さんが指導者となり、小学生と中学生を対象としたバレーボール教室を全10回開催しました。種目経験のない小学生も参加し、プロのアスリートからバレーボールの楽しさを教わる貴重な体験となっています。
(4)カラダつくりプログラム
当プログラムは、中学生期の体づくりやけが予防を目的に運動部活動に加入する1、2年生を対象に開催しました。
町内在住の理学療法士大河原和也さん・大河原七生さん・北山謙一郎さん・田端真一郎さんに協力を依頼し、身体状態に関するチェックテストなどを実施し、身体機能の改善や身体を思い通りに動かせるようになることが、パフォーマンスの向上に繋がることを教わりました。
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