・では、もっと掘り下げて聞いてみたいと思います!
数ある会社の中からどうして(株)エネウィルさんとこの地域エネルギー会社を設立することになったんですか?
松本:実は、先ほどお話しした、「ゼロカーボンシティ推進戦略」を策定した際に、(株)エネウィルさんから地域エネルギー会社の提案をいただいておりました。
・4年前からお付き合いがあったんですね!
松本:ありがたいことに、当時複数の会社からご提案をいただいていて、その中で内容を比較し、ていねいに協議を重ねました。
そして、鹿追町の目指す未来像に一緒に挑戦していただけるのは、(株)エネウィルさんなのではという結論に至り、今回の合同出資の運びとなりました。
・なるほど。(株)エネウィルさんは鹿追町のゼロカーボンシティに向けて、一緒に歩んでくれるパートナーという訳ですね。
そういうことであれば、ぜひ私の家の電気を新しい会社から購入したいです!
野稲:早速ご興味をお持ちいただきありがとうございます!
実は一般家庭への電力供給はもう少し時間がかかる見込みです。
当社の計画としては、今年11月から鹿追町の公共施設、そして来年5月以降に鹿追町の「事業者の皆さま」、そして令和10年から「一般家庭の皆さま」への電力供給を進めていく予定となっています。
・そうでしたか。ちょっと残念ですが、令和10年までじっくり待ちたいと思います。ちなみに少し遅れる理由を聞いたりしてもいいでしょうか?(笑)
野稲:大丈夫ですよ。なんでも聞いてくださいね。
一般家庭への電力供給には、「コールセンター」などの設置が必須で、そのための費用も必要になります。私たちは地域の皆さんが相談しやすくて安心できるエネルギー会社を目指していますので、それまでの間しっかりと収益を確保しながら、そういった投資が出来る体力を温存したいという考えがあります。
ですので、本当に申し訳ありませんが、少しだけお時間を頂ければ幸いです。
・確かに、私も確認したいことはすぐに電話しちゃう派なので、コールセンターがあると安心ですよね!
ちょっと心配なのですが…、「停電」があったときはどうなるんでしょうか?
野稲:ありがとうございます。鋭い質問ですね!
結論から申し上げますと「これまでの環境から何も変わらない」ということになります。
私たちの地域エネルギー会社は、「小売電気部門」という部門になりまして、電気を販売することを生業としています。
通常、電気が消費者に届くまでは、(1)発電部門→(2)送配電部門→(3)小売電気部門という3つの部門を通じて、私たちに電気が届きます。
停電のほとんどの理由は(1)と(2)の部門のなんらかのトラブルが要因です。ちょっと違う言い方をすると、小売電気部門が要因で停電になることはまずあり得ません。
もし、停電になってしまった場合は、これまで通り大手電力関連会社が停電復旧作業を行うこととなりますので、ご安心ください。
・そういう仕組みで私たちに電気が届けられているんですね!大変勉強になりました。
では、最後の質問になります。
最初からずーっと気になっていたんですが…、なぜ「(仮称)」鹿追エナジーなんでしょうか? まだ会社名は決まっていないんですか?
野稲:よくぞ聞いてくれました!
そのとおりで、実はまだ会社名は「仮称」なんです。せっかく地元のエネルギー会社なので、「町民の皆さま」にこの電力会社の名前を考えて頂きたいと考えております。
・ええ?私たちが考えてもいいんですか?
野稲:はい。少しではありますが、「賞」も用意しています。たくさんのご応募お待ちしております。
・町民の皆さまによって社名という命が吹き込まれ、鹿追町の未来のために立ち上がる新会社。これからの取り組みが楽しみです!
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