日本ジオパークの認定地域は、前回審査時からの活動の進展について4年に一度、日本ジオパーク委員会の再認定審査を受けます。ジオパークの基準を満たさない状態にある場合、前回審査時の指摘事項や新たに見つかった問題に取り組む姿勢が見られない場合などには、通称「イエローカード」として緊急の改善を求められ、4年後ではなく、2年後に再審査を受けることになります。この審査の仕組みは、より良い活動を生み出すためのものです。
審査の基となる現地調査を担当するのは、日本ジオパーク委員会と全国のジオパーク関係者から選ばれた現地調査員です。調査では、審査を受ける地域と現地調査員の間で、活動の状況や問題点について話し合いが行われます。調査の場で活動状況や問題点がきちんと伝わらなければ、的外れな指摘をされてしまうかもしれません。あるいは、さまざまな知恵、経験を持つ調査員に力を借りて、より良い活動について考えるチャンスでもあります。仮に、イエローカードとなっても、活動を改善する大きな契機となるので〝ハッピーイエロー〟と言われます。
とかち鹿追ジオパークは、来年度が再認定審査の年です。審査を効果的なものとするには、地域の資源・遺産や、課題について地域で気付き、話し合っていくことが大切です。先日開催した日本ジオパークネットワークの古澤事務局長を迎えての「住民主体の地域づくり」をテーマとしたセミナーでは、参加者から地域の宝について率直な話がたくさん出て、まさにそのような場となりました。
問い合わせ:とかち鹿追ジオパーク推進協議会事務局(ジオパーク推進課)
【電話】67・2089
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