◆しかおいの人×おしゃべり
「ここには鹿追のしあわせが詰まっている」
物語の中で町民の写真を集めるシーン。このシーンで使用されている写真は100組の町民の方にご協力いただき完成しました。画面いっぱいにあふれた素敵な笑顔の数々は、映画のフィルターを越えて、鹿追の雄大な景色とともに日本全国へと届きます。
◇「あの映画を観て来たんです」という留学生がいたら嬉しい
・井出 照子さん
新聞配達の最中に藤監督が感動しているのを見て、自分がどれだけ素晴らしい景色の中で生活していたのかを逆に教えてもらった気がします。
映画の試写会を観て、亡き夫を思い出しました。家族で山村留学という制度の立ち上げからずっと携わってきましたが、こんな形で多くの人に知ってもらう機会ができて嬉しく思います。これまで27人の子どもたちをホームステイとして預かってきましたが、子どもたちの抱える感情や、見守る大人たちの気持ちが丁寧に描かれているなと感じました。
全国で映画が放映されて「瓜幕に来てみたい」と思ってくれる子がいたら嬉しいですし、歴代の山村留学生にも「私のいた場所だ!」と思いながら映画を観てくれたら本当に喜ばしいなと思います。
◇物語の中で使用された町民の皆さんの写真と鹿追芸術祭での試写会参加者の感想(写真・感想ともに一部抜粋)
・映画を観ている自分も心温かい気持ちになりました。
・鹿追の景色、やっぱり綺麗。
・鹿追の人の写真を集めていくところが好きでした。
・人生、生きているときにたくさん「ありがとう」と言えるといいね。
・実際の山村留学生の心の中を一例として描けているように感じた。
・日頃から仕事で関わっている皆様が生き生きとした表情をされているのが印象的でした。
・トラクターでの畑作業のシーンがとても鹿追らしくてグッときた。
・オープニングのダンスと虹。ラストの雪の中でのシャッター。鹿追町民のためのムービー。
・笑いあり感動あり。すごく楽しかった。
・みんなの笑顔がとても印象的でした。
・自分も留学生を持つ親だったので、子どもの心情・親の心情がとても伝わってきました。
・子どもたちのスケートのシーン。我が子の時代を思い出し涙が出た。
・友達に観せてあげたい。
・鹿追の風景がたくさんあり、感動しました。
・結婚式のシーン、感動しました。
※詳細は本紙をご覧ください。
「鹿追ってこんなに素晴らしい町だったんだ」
私たちの誇りがたくさんの人に届きますように—。
◆鹿追町の皆さんへ
7年前に撮った藤嘉行監督との映画『明日へ』の上映を鹿追町で行ったのが初めての十勝鹿追町への訪問でした。その時には今回の1年をまたぐ作品の撮影をこれからする事になろうとは夢にも思いませんでした。その少し前に中標津で北海道の素晴らしさを改めて感じていたので『おしゃべりな写真館』の撮影は願ったり叶ったりでした。
四季を通しての撮影はとても気持ち良く、楽しい1年間となりました。それが出来たのも鹿追町の人々との交流があっての事だったと思っています。この『おしゃべりな写真館』は多くの町民の方々に支えられ出来上がったと言って間違いありません。お礼を幾ら言っても足りない、それ程沢山の力と温かい協力を頂きました。有難う御座いました。
北海道の十勝から鹿追町から、全国にこの作品が多くの人達の目に触れ焼付いて、そして大きく成長してゆく事を主演を務めさせて頂いた者として心より願っております。
2024年 春
中原 丈雄
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