令和6年第1回鹿追町議会定例会において、喜井知己町長が「町政執行方針」を、渡辺雅人教育長が「教育行政執行方針」をそれぞれ表明しました。
◆令和6年 第1回鹿追町議会定例会
「今の時代を生きる私たちが未来へ希望を持てるような町づくりへ」
鹿追町長 喜井 知己
町長として2期目の町政運営を任されてから、早くも2年目を迎えようとしています。この間、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことにより、社会経済活動の正常化が進むとともに、町としてもウィズコロナの時代に向けて、各種の政策を進め、町民の皆さま、議員の皆さまのご理解とご協力をいただきながら、職員一丸となって町政の運営に努めてまいりました。
さて、昨年を振り返りますと、ウクライナ情勢に加えて中東情勢も緊迫化し、原油価格や物価の高騰、円安などに見舞われ、私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。
また、全国的に記録的な猛暑に見舞われ、本町においても農作物などの生育に影響を及ぼし、公共施設でも、冷房設備の対策が必要となりました。
国立社会保障・人口問題研究所の令和5年における2050年人口推計も公表され、これまでも大きな課題であった人口減少や少子高齢化の進行が浮き彫りになっており、本町を含め、地方を取り巻く環境はますます厳しいものとなっています。
移住・定住施策はもちろん、安心して住み続けられる環境づくりに努め、人口減少に歯止めをかける対策を講じなければなりません。
私が掲げた町づくり全般にわたる基本政策につきましても、その多くが進展していると考えておりますが、残された課題に対し、町民皆さまの声に耳を傾け、町議会と常に対話を重ねながら進めてまいる所存でございますので、今後とも、皆さまのご協力をお願い申し上げます。
◆今年度の町の主要な事業をご紹介します
町の未来を見据え、鹿追型ゼロカーボンシティ宣言の趣旨を踏まえた施策や、想定を超える環境の変化と自然災害への備えを進めるなど、次世代に繋げるための施策を展開し、「第7期鹿追町総合計画」に掲げる将来像に向け職員一丸となって持続可能な行財政運営に取り組んでいきます。
◇第7期総合計画 中間見直しを行い後期計画へ
8年計画のうち前期の4年間が終了し、新たに始まる後期計画に基づき、将来像である「愛・夢・笑顔あふれる未来へ」の実現に向け引き続き推進していきます。
◇防災行政無線 デジタル化へ更新整備
平成9年に整備した防災行政無線放送設備のデジタル化に向け、令和5年度に実施設計を行いました。令和6年度、7年度でデジタル化とあわせて更新整備を行います。
◇鹿追型ゼロカーボン 多彩な補助金で脱炭素推進
国の「脱炭素先行地域づくり事業」「重点対策加速化事業」や、北海道の「住まいのゼロカーボン化推進事業」を活用し、町民の皆さまと共に脱炭素化を進めていきます。
◇役場の機能強化と利便性向上 トイレやエレベーター新設
令和5年度にエレベーターや多目的トイレを新設しました。今年度は役場庁舎の冷暖房整備と公共施設のエアコンの整備を行い、町民の方々に快適に公共施設を利用いただけるよう対応します。
◇環境保全センター 安定かつ適正な運営
更新時期を迎えた設備の入れ替えや未整備地区の事業費の確保や検討を行います。また、水素燃料をはじめとした電力に代わる新たなエネルギー利用について積極的に取り組みます。
◇農政・畜産 持続可能な農業の確立
令和5年度の農業生産額は、農業者皆さまと関係機関の尽力により過去最高額の257億7300万円となりました。今年度においても国、道および関係機関と連携を取りながら対応していきます。
◇瓜幕支所 地域と連携を図り活性化を
各施設を活用し瓜幕地域の自主的な活動や文化活動を推進するとともに、各団体と連携し地域の活性化を図ります。また、自然体験留学センター改築に向けた取り組みを進めていきます。
◇子育て支援 こども家庭センター
4月の開設を予定している「こども家庭センター」について、申請場所の変更や各種事業内容について町民の皆さまに周知し、妊産婦から子育て世代までの多様な支援を行っていきます。
◇保健・福祉 関係機関との連携
国民健康保険、子育て支援、障がい福祉、高齢者福祉、生活困窮者支援、重層的支援体制整備事業など多岐に渡る福祉事業のなか、各機関と連携を密にし、福祉環境の充実を図っていきます。
◇林政関係 みんなの木育広場(仮称)
有害鳥獣対策や狩猟免許取得支援を行うほか、森林環境譲与税を活用し、西十勝森林組合と連携しながら、瓜幕地域に予定している「みんなの木育広場(仮称)」の整備に支援を行っていきます。
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