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春は凍る季節 然別湖周辺の風穴地帯

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北海道鹿追町

とかち鹿追ジオパークを代表する地形地質遺産は、然別湖周辺の風穴地帯です。雪融けを迎える春に、冷たい風を生み出す地下の氷がつくられます。その仕組みを紹介します。

◆風穴の出来る場所
然別湖周辺の山々には、岩の隙間から、夏の間、冷たい風が吹き出してくる場所が何カ所もあります。風穴となる場所は、コケに覆われることが多く、その全容はわかりにくいのですが、岩がゴロゴロした斜面の下部にできます。風穴の地下も岩が積み重なっていて空間があります。

◆風穴をつくる秘密は地下氷
風穴地帯の岩が積み重なった地下空間は、冬の間、冷たくて重い空気が溜まり冷やされます。春に、そこに雪融け水が流れ込みます。まだ冷たい地下に、融けたばかりの冷たい水が流れ込み、再び凍りついて、地下氷がつくられます。地下の氷は、春に凍るのです。

◆コケの森と日本最古の氷風
穴が出来る、地下氷があるような場所の地表では、冷たく湿った環境を好むミズゴケが広がります。フワフワのコケは暑さを遮り、地下氷を融けにくくします。場所によっては深い場所で何年間も融けずに残ります。西ヌプカウシヌプリの地下からは約4千年前に凍った氷が見つかっています。現在報告がある中では日本最古の氷です。詳細はジオパークビジターセンターでも紹介しています。ぜひお立ち寄りください。

問い合わせ:とかち鹿追ジオパーク推進協議会事務局(ジオパーク推進課)
【電話】67・2089

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