季節保育(24年間)で延べ365人、通年保育(36年間)で延べ360人の子どもたちの成長を育み、通年となってからは88人の修了児が巣立った上幌内保育所が、令和6年3月27日に60年という半世紀を超えた歴史に幕を閉じました。
雲ひとつない青空が上幌内に広がった令和6年3月27日、「上幌内保育所閉所式」が挙行されました。
閉所式の前には、最後の修了児の修了式が保育所で行われ、保護者、保育士、参加者が見守る中、6人の子どもたちが時折涙を浮かべながら、立派に修了証書を受け取りました。
続いて会場を上幌内小学校に移して執り行われた閉所式では、喜井知己町長、上嶋和志議長によるあいさつの後、上幌内行政区長の宮下純一さんが、「いつもお散歩をしていた子どもたちの姿が見られなくなるのは寂しいが、こども園でもすくすくと成長してほしい」とお別れの言葉を述べました。
その後、これまでの上幌内保育所のあゆみを振り返るスライドショーや、同所修了児の伊藤笑里さんによるピアノ伴奏に合わせた歌を披露。最後は、保護者と在所児による渾身の南中ソーラン「心ひとつに上幌内!」を披露しました。
式終了後、保育所の前で「ありがとう会」を実施。参加者全員で飛ばした、子どもたちの新たな旅立ちを祝う鳩のバルーンが上幌内の空に高く羽ばたきました。
●沿革
昭和39年5月、地域住民の要望と町の勧めを受け、上幌内母の会と有志の協議により上幌内公民館の一部を使用した季節保育を行う「上幌内保育所」を開設。
昭和41年4月、鹿追町立のへき地保育所として新たなスタートを切る。当時の規模は、保母2人、児童数16人、保育料は月額500円(おやつ代300円含む)。
昭和58年12月、現在地に現保育所施設が新築移転。昭和63年9月、地域の念願であった通年保育の実施が決定され、平成8年には増築工事が行われ、現在に至っている。
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