地球は巨大な磁石としての性質を持っています。例えば、大地には、岩石の中に変動してきた地球磁石の記録が残り、その「地球の記憶」を読み取ることで、地球科学は大きく発展してきました。他方で、地球の磁石としての性質から、空に現れるのがオーロラです。オーロラは太陽から飛んでくるプラズマという粒が磁石の両端である北極と南極に引き寄せられ、大気とぶつかってネオンサインのように光るものです。
オーロラは通常は極地で見られる現象ですが、時には、極地から離れた北海道でも見られることがあります。5月11日前後には北海道・東北・北陸をはじめ世界中でオーロラが観測され、鹿追でもジオパーク事務局職員が撮影しました。
極地から離れた地域に現れるオーロラを低緯度オーロラといいます。低緯度オーロラは、太陽活動が活発で爆発現象が大規模に起こったとき、プラズマの風に地球の磁石が乱されて起こります。北海道では北の低い空に現れます。太陽活動は約11年の周期で変動していて、今年から来年にかけては活発な時期にあたります。今後も北の夜空に注目しましょう。なお太陽活動の状況は国の関連機関が「宇宙天気予報」として公表しています。
問い合わせ:とかち鹿追ジオパーク推進協議会事務局(ジオパーク推進課)
【電話】67・2089
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