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凍れ(しばれ)がつくる地形

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北海道鹿追町

比較的雪が少なく、よく冷える十勝地方では、凍(しば)れが地面に伝わります。冬に凍れが地面に伝わり、夏までに暖まる、ということが繰り返し起こると、地形にもその影響が現れます。
地球は1万2千年ほど前までは最終氷期という今にも増して寒冷な時代でした。十勝では何千年、何万年と、凍れの季節が繰り返されてきたことになります。今回は、そんな凍れの季節の繰り返しがつくった鹿追の地形を二つ紹介します。
一つ目は、然別湖周辺の山に見られる岩塊斜面です。岩が割れて積み重なっているのは、岩の割れ目にしみ込んだ水が凍って膨らみ、割れ目を押し広げ、砕いていったためと考えられます。エゾナキウサギが暮らすような岩場は、凍れがつくったと言えるかもしれません。
二つ目は、鹿追町営牧場のなだらかな丘です。土に凍れが伝わると、水分が凍って膨らみ、場所によっては霜柱などをつくり、土の粒を押し上げます。暖かくなると、氷が融けたり、押し上げられた土が崩れたりして低い方に土の粒が動いていきます。その繰り返しで、斜面がなだらかになっていくのです。
地形には、その成り立ちの理由があります。理由がわかると、日常の風景も異なって見えるかもしれません。ジオパーク活動ではそのような視点を大切にしています。

問い合わせ:とかち鹿追ジオパーク推進協議会事務局(ジオパーク推進課)
【電話】67・2089

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