令和6年10月に観測された駒ケ岳の状況についてお知らせします。
全般:火山活動は静穏に経過しており、噴火の兆候は認められません。噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)に変更はありません。
噴煙活動:山頂に設置した監視カメラでは、昭和4年火口でごく弱い噴気を観測しました。昭和4年火口でごく弱い噴気を観測した日数は、2021年頃と比べ、増加していますが、噴気活動に明瞭な活発化は認められません。10月18日に実施したヘリコプターによる上空からの観測や山頂火口原での現地調査では、山頂火口原内の各火口の状況に特段の変化は認められません。
地震活動:今期間、火山性地震は少なく、地震活動は低調な状態です。火山性微動は、観測されていません。
地殻変動:GNSS連続観測では、2022年頃から山頂付近の膨張を示すと考えられるわずかな変化が一部で認められていましたが、2024年1月頃から概ね停滞しています。山頂火口原を挟む基線では、長期にわたり断続的にわずかな伸長が認められます。
(GNSS観測:GPS含む衛星測位システムの総称)
(1)詳細は札幌管区気象台ホームページでも閲覧することができます。
【HP】https://www.jmanet.go.jp/sapporo/
(2)気象庁ホームページに駒ヶ岳の火山観測データが掲載されています。火山活動状況などの把握にご利用ください。
【HP】http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/opendata/opendata.php?id=113
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