令和5年12月に観測された駒ケ岳の状況についてお知らせします。
全般:火山活動は山頂火口原の浅い部分で、やや活発化の傾向にあり、今後の推移に注意は必要ですが、噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)に変更はありません。
噴煙活動:山頂の監視カメラで、昭和4年火口のごく弱い噴気を観測する日が時々ありました。 噴気活動は、引き続き低調な状態です。
地震活動:火山性地震は山頂火口原の地下1キロ以内で、12月7日に一時的に増え、その後1日に1回程度の頻度で、低周波の振幅の小さな地震が続いています。火山性微動は観測されていません。
地殻変動:GNSS連続観測では、おおきな地殻変動は認められませんが、統計的には、2022年頃から山頂付近のわずかな膨張を示すと考えられる変化が、一部で認められました。
(GNSS観測:GPS含む衛星測位システムの総称)
※北海道駒ヶ岳の噴火警戒レベルに応じた火山活動の状況と住民の対応基準については、すでに配布し ている「北海道駒ヶ岳火山防災ハンドブック」14ページを確認してください。
(1)詳細は札幌管区気象台ホームページでも閲覧することができます。
【HP】http://www.jma-net.go.jp/sapporo/
(2)気象庁ホームページに駒ヶ岳の火山観測データが掲載されています。火山活動状況などの把握にご利用ください。
【HP】http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/open-data/open-data.php?id=113
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