令和6年3月に観測された駒ケ岳の状況についてお知らせします。
全般:火山活動は山頂火口原の浅い部分で、やや活発化の状態が続いていますので、今後の推移に注意は必要ですが、噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)に変更はありません。
噴煙活動:山麓の監視カメラで、3月8日に昭和4年火口の火口縁から50mほどの噴気を観測しましたが、その他の噴気活動は、引き続き低調な状態です。
地震活動:12月以降発生していた山頂火口原浅部(地下1キロ以内)を震源とする火山性地震は、1月下旬以降減少し、低周波地震も減少しています。
火山性微動は、3月23日に1分43秒の微動が観測されました。
火山性微動の観測は、2001年1月17日以来となりますが、その前後での火山性地震は観測されていません。
地殻変動:3月23日の火山性微動発生と概ね同期して、山頂火口原周辺の傾斜計が変動を示しました。
GNSS連続観測では、おおきな地殻変動は認められませんが、統計的には、2022年頃から山頂付近の膨張を示すわずかな変化が、一部で認められています。
(GNSS観測:GPS含む衛星測位システムの総称)
(1)詳細は札幌管区気象台ホームページでも閲覧することができます。
【HP】http://www.jma-net.go.jp/sapporo/
(2)気象庁ホームページに駒ヶ岳の火山観測データが掲載されています。火山活動状況などの把握にご利用ください。
【HP】http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/opendata/opendata.php?id=113
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