令和6年5月に観測された駒ケ岳の状況についてお知らせします。
全般:火山活動は、2024年3月頃まで山頂火口原の浅い部分で火山性地震や火山性微動が発生しましたが、その後の地震活動は低調に推移しています。今後も活動の推移には注意が必要ですが、噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)に変更はありません。
噴煙活動:山頂の監視カメラでは、昭和4年火口及び明治火口でごく弱い噴気を時々観測しています。ごく弱い噴気を観測した日数は、2021年から、増加する傾向が認められています。
地震活動:地震回数は少なく、地震活動は低調な状態です。火山性微動は、3月23日以降観測されていません。
地殻変動:GNSS連続観測では、統計的に2022年頃から山頂付近の膨張を示すと考えられるわずかな変化が一部で認められていましたが、2024年1月頃から概ね停滞しています。長期的に見れば、山体は断続的ながら、伸びが認められます。
(GNSS観測:GPS含む衛星測位システムの総称)
(1)詳細は札幌管区気象台ホームページでも閲覧することができます。
【HP】https://www.jma-net.go.jp/sapporo/
(2)気象庁ホームページに駒ヶ岳の火山観測データが掲載されています。火山活動状況などの把握にご利用ください。
【HP】http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/open-data/open-data.php?id=113
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