令和6年6月に観測された駒ケ岳の状況についてお知らせします。
全般:火山活動は、概ね静穏に経過しています。長期的には、噴気活動や地殻変動に活発化の傾向がわずかに認められており、今後も活動の推移には注意が必要です。噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)に変更はありません。
噴煙活動:5月30日に山頂火口原で実施した現地調査では、昭和4年火口の噴気や地表面温度の分布は、今期間、特段の変化は認められません。
地震活動:今期間、地震回数は少なく、地震活動は低調な状態です。火山性微動は3月23日以降観測されていません。
地殻変動:GNSS連続観測では、統計的に2022年頃から山頂付近の膨張を示すと考えられるわずかな変化が一部で認められていましたが、2024年1月頃から概ね停滞しています。長期的に見れば、昭和4年火口付近を囲む基線で、わずかな伸長が認められます。
(GNSS観測:GPS含む衛星測位システムの総称)
(1)詳細は札幌管区気象台ホームページでも閲覧することができます。
【HP】https://www.jma-net.go.jp/sapporo/
(2)気象庁ホームページに駒ヶ岳の火山観測データが掲載されています。火山活動状況などの把握にご利用ください。
【HP】http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/open-data/open-data.php?id=113
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