「鹿部温泉観光協会担当」
橋井勲 隊員
■子供たちや次世代がいつまでも夢や希望を持ち続けられる社会でありますように!
今年3月に京都市から鹿部町の地域おこし協力隊に着任して、鹿部温泉観光協会に勤務しております橋井と申します。
1990年、それまで京都市で営業していたレストランを休業し子育てのため、自らに10年間の育児休暇を与え、「美味しくて安全な水や空気を与えたい」「自分で作った米や野菜を与えたい」「親の時間を与えたい」そんな想いを抱いて、京都市からIターンの第一期として長野県白馬村に移住しました。
それからの毎日は、子供たちと毎朝3時間の散歩、お風呂入れ、本の読み聞かせなど、一日中向き合い、彼らがテレビを見たり昼寝をしている間に、農作業をするといった生活を約10年送ってまいりました。そして、1999年、白馬でレストランを再開し、雑誌に掲載されたことによって始まったボランティアの移住相談はもう20年以上になります。
白馬での生活につきましては、鹿部中央公民館の図書館に寄贈しました著書「お父さん、今日もいい一日だったね!」~自らに10年間の育児休暇を与えた百姓料理人の平成子育て回想録~をご一読ください。
白馬で自給自足的な生活を追い求め、食糧に関しては約60%の自給率になりましたが、豪雪地帯の白馬でのエネルギーの自給はかないませんでした。そんな折、温泉が発掘されたので、地熱発電を村に掛け合いを続けましたが、もちろん叶わぬ夢でした。
鹿部町に移住して皆様から「何故、京都から鹿部町に来られたのですか?」という質問をよくいただきます。鹿部町へ移住した目的は『人生のラストミッションとして、鹿部温泉をバイナリー発電、陸上養殖、野菜栽培などに有効活用し、「エネルギーと食糧の地産地消」をテーマに「鹿部モデル」を構築して日本全国の地域への普及を図るためです』と回答しています。
■観光に携わるものとして
今年3月に着任してから、鹿部温泉観光協会の業務として、観光資源の発掘・調査・分析を行ってきましたが、日本全国や海外からの観光客を誘致可能な地域資源が乏しい鹿部町の中で、唯一可能性を秘めている鹿部駅のゲストハウス開設、および鹿部駅を起点とした道の駅までのガストロノミーウォーキングの開催を計画し、今年7月7日、鹿部駅を有効活用するために実証実験的に観光案内所「シカベステーション」をオープンさせました。
現在、約2か月を経過しましたが、毎日のように鹿部駅を訪れる鉄道ファンや観光客の方がたくさんおられることや、私が制作した硬券を求めて何度も鹿部駅を訪れてくださる鉄道ファンの熱量に嬉しい悲鳴をあげております。
(1)シカベステーション ~15時31分のコンサート~
シカベステーションで一番大切にしているのは「おもてなしの心」です。鹿部町の玄関口として、一人の観光客に対しても「おもてなしの心」で接するということで始めたのが「15時31分のコンサート」です。
(2)ガストロノミーウォーキング ~世界の鹿部へ~
「食」「自然」「文化・歴史」などの地域資源を、ウォーキングなどにより体感するガストロノミーウォーキングの来年秋の開催を目指して、現在コース設定やコンテンツを充実するための活動をしております。フランスのアルザス地方を始め、欧米では世界中から観光客を集めております(ガストロノミーツーリズム)。
(3)観光タクシープラン ~あなたの知らない鹿部 シリーズ~
15時31分と18時24分、鹿部駅で二度のすれ違いがあります。この間の時間を利用して、あなたの知らない鹿部をご案内する観光タクシープランを企画しております。
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