本町に開館した2つの絵本館を2回に分けて紹介します。
2回目となる今月は「絵本とアートのギャラリー望来樹(もくもく)」です。
令和6年4月27日「絵本とアートのギャラリー望来樹(もくもく)」が開館しました。
ギャラリーを管理する札幌市在住の菊地俊之さんが本町に初めて訪れたのは、1994年。小学4年生だった息子に「貝の化石採集」を体験させたいと考え、ブナセンターのイベントに家族で参加したのがきっかけでした。
当時、学習塾を経営し「塾の生徒たちとキャンプができる別荘がほしい」と考えていた菊地さんは、森や川があり、自然豊かな本町が別荘地にふさわしいと思い、1996年にチョポシナイにログハウスを建てました。
当時から絵画や絵本を集めるのが好きだった菊地さんですが、自分のコレクションを公開しようと考えたきっかけは新型コロナウイルス感染症のパンデミックでした。
新型コロナの感染対策で人と人との心の距離が離れていることを感じた菊地さんは「人間が幸せになれるにはどうすればいいだろう」と考える中で、自分が持っている絵画や絵本を共有できて、楽しめるような場所を作りたいと決心し、ギャラリーを開館しました。
絵画は町内在住の水彩画作家の上田茂さんを始めとする道内外の作家5名の作品を展示。70点近くあるコレクションの中から、その時のテーマや季節に合わせた作品を展示しており、7月には「夏・カムイ」をテーマにした作品を展示する予定です。
絵本は自然やその中で生きる人々、動物などが題材の作品が多く、収蔵している絵本は1700冊余りになるそうです。
菊地さんは「絵本は素敵な詩集と画集が同時に楽しめるような心地よさを感じられるのが魅力です。大人が読んでも色々と感じるものがあるような作品がたくさん置いてありますので、お時間のある時に来ていただき、気持ちが穏やかになる作品をゆっくり読んでいただければと思います」と話してくれました。
・4月27日のオープニングイベントではギャラリーに多くの方が訪れ、奥様の菊地文乃さんによる朗読や金石澄子さんの琴の演奏、上田茂さんによるアーティストトークが行われました。
・たくさんの方にギャラリーを訪れていただき、ゆったりと楽しんでもらいたいと話す菊地さん。7月20日にはIndigo Frameの3名を招き、コンサートも予定しているそうです。
場所:黒松内町字西熱郛原野205-6
開館日時:金・土曜日10:00~12:00、13:30~16:30
休館情報はホームページを御確認ください。
お問合せ先:
【電話】090-3772-3012
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