〔年頭に当たって〕 黒松内町教育長 鈴木浩勝

2／15

新年おめでとうございます。
皆様には、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。日頃より教育委員会の業務全般にわたり、御支援御協力を賜り心より感謝申し上げます。
昨年も町民の皆さんと町出身者が活躍し、私たちを楽しませていただきました。
文化活動では、2月に白井川地区の皆さんが中心になり、熱郛駅を題材にした演劇をつくり会場いっぱいの観客に、駅と暮らしが身近にあった時代を思い出させてくれました。スポーツ活動では、3月に春の選抜高校野球大会で北海高校の宮下選手が甲子園で白球を追い、10月にはプロ野球広島東洋カープに入団した滝田選手が1軍で初出場初勝利となる好投を見せてくれました。
人口減少が進む中で、地域の皆さんの力が、まちを元気にすると改めて実感した年でもありました。
日常の生活でも、体育館で汗を流しながら楽しんでいる方、手作りの野菜を地域のイベントで販売している方、福祉施設や学校に出向き読み聞かせをしている方、町の歴史を学ぶ方、ブナの森やハーブで創作や健康づくりをしている方、子どもたちにスポーツを教えている方など、人と人をつないでいることがやりがいとなり暮らしが楽しめるような環境を、そして、引き続き暮らしたいと思えるまちを教育委員会は町民とともにつくりたいと考えています。
現在、生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を含み、個人のみならず地域や社会も含めて良い状態を言う「ウェルビーイング」の向上が求められています。
教育におきましては、学校や家庭においても、子どもから大人の全世代の皆さんが学びや健康、生きがいある暮らしの中で、楽しみ、そして、高める取組を行っていかなければなりません。
本年は、総合町民センターが老朽化のため改修工事を行います。6月からの1年間は、町民の皆さんには代替施設により活動していただくこととなり、不便をお掛けします。改修後は、「学びと子育て」の多世代交流複合拠点施設として、多くの方に御利用いただけるよう準備いたします。
結びに、本年が皆様におかれまして、総合教育大綱に掲げる「深く、強く、広い心の黒松内人を育む」の基本理念のもと、教育は未来につながる仕事であるとの意識を持ち、教育委員会一同精進していく所存でありますので、町民各位の御支援御協力を重ねてお願い申し上げます。
心から御祈念申し上げまして、新年の御挨拶といたします。