姉妹市町提携を結ぶ愛媛県西予市と本町の今年度の交流事業について御紹介します。
本町からは交流派遣団5名と中学2年生が西予市を訪問し、西予市からは5名の小学生訪問団が本町を訪れました。
■姉妹市町交流派遣団の訪問
令和6年11月25日(月)から28日(木)までの4日間、派遣団の5名が西予市を訪問しました。
今回の訪問では、野村町で開催されるイベント「乙亥(おとい)大相撲」や宇和町の江戸中期の歴史的町並みの見学、城川町ではフットパス、明浜町ではミカン狩りなどを体験し、本町とは全く異なる歴史や風土を学びました。
訪問団一行は、「北海道とは違う文化、伝統、産業を目にし、全てが新鮮に感じました。」「訪問先各地どこに行っても手厚い歓迎をしていただいて、これまでの交流による深いつながりを実感しました。」と訪問の感想を話しました。
◆冨田重義さんへ感謝状を贈呈
令和6年11月26日(火)に西予市野村町で開催された「第173回乙亥大相撲」で、永年に渡り本大会の賞品としてジャガイモを提供している冨田重義さん(添別)へせいよ野村観光協会の谷本会長から感謝状が贈呈されました。
冨田さんは旧野村町と姉妹町の提携を締結した平成5年からジャガイモを提供していて、この取組が双方の風土と文化をつなぎ姉妹市町の絆をより一層強くすることであると認められ、この度の栄誉となりました。
冨田さんは、「姉妹町交流が始まってから、微力ながら乙亥大相撲に関わらせていただき、このような感謝状をいただき大変うれしく思います。今回は訪問が叶いませんでしたが、一度は乙亥大相撲を生で観戦したいですね。」と話してくれました。
■世界文化遺産・西予市交流体験事業
北海道とは異なる自然、文化、歴史などに触れること、また、平和と命の大切さを学ぶことで、広い視野と豊かな感性を身に付けることを目的として、令和7年1月8日(水)から11日(土)までの4日間、町内の中学2年生13名が愛媛県西予市と広島県広島市を訪問しました。
事前学習では、西予市とのこれまでの交流の経過や、広島市の原爆ドームに関する戦争の歴史と平和について学びました。
研修2日目は西予市内を見学。「ギャラリーしろかわ」では「かまぼこ板の絵」を見学し、乙亥会館では「乙亥大相撲」の歴史や平成30年に起きた豪雨災害について学びました。宇和町卯之町では国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている街並みを歩いた後、開明学校で明治時代の授業を体験しました。
西予市明浜中学校生徒との交流会では、団長の濱野秦弥君が訪問の挨拶をし、生徒代表2名が本町の紹介をしました。
交流会の後は、明浜町の天晴農園で明浜中学校の生徒にミカン狩りを教えてもらいながら一緒に体験し交流を深め、本町では体験できない自然や文化、生活の違いを感じることができました。
研修3日目には広島市の平和記念資料館を訪れ、原爆ドームや資料館を見学。平和記念公園内の「原爆の子の像」では生徒が協力して折った「千羽鶴」を捧げ、追悼平和祈念館では原爆投下の経緯や被害についての体験講話を聞き、戦争の悲惨さを実感するとともに、命の大切さや平和に対する意識を高めていました。
参加した生徒たちは、この4日間の研修で平和や命の尊さを学び、考え、広い視野と豊かな感性を身に付けるという研修の目標を達成し、一生の財産となる貴重な経験をすることができました。
■西予市小学生訪問団が来町
令和7年2月7日(金)から9日(日)までの3日間、西予市の小学5年生5名が来町しました。
初日は、長時間の移動を経て本町に到着した訪問団を、ホームステイ先の3家族が顔合わせを兼ねた歓迎会でお出迎えしました。
2日目は木を使ったストラップづくりや、かまくら・そり体験を行い、子供たちは全身雪まみれになりながら遊んだ後、ホームステイ先に宿泊しました。
3日目は除雪車を見学し、雪国の生活を感じた後、東山でスキー体験をしました。
最後のお別れ会では、仲良くなった家族との別れを名残惜しそうにしながらも、「また会おうね」と再開の約束をしていました。
冬の黒松内での体験を通して、子供たち同士の新たな絆が生まれました。
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