文字サイズ
自治体の皆さまへ

千葉のコレ知ってる?107

11/22

千葉県

■東京の台所を支えた「千葉のおばちゃん」たち
▽「カラス部隊」
新鮮な野菜や卵、米などをカゴに背負って都内を行商し「千葉のおばちゃん」と親しまれた女性たち。ピーク時には約9千人を数え、特に成田線・常磐線沿線では、夜明け前から黒い大きな荷を背負い、駅のホームを一群となって移動する姿を指して「カラス部隊」との言葉も生まれました。

▽なぜ行商が盛んになったの?
始まりは大正期にさかのぼります。第一次世界大戦後、日本経済は慢性的な不景気に陥り、米や麦、繭の価格下落により農家は困窮しました。一方、東京では都市域が広がり食糧需要が増したため、千葉の鉄道沿線の農家は、野菜栽培と行商に活路を見いだしたのです。手賀沼や印旛沼の洪水や戦後の食糧難を背景に急増し、昭和40年ごろまでが最盛期でした。

▽おばちゃんたちの心意気
新鮮でおいしい野菜をお得意さんのニーズに応じてきめ細かくそろえ、時に家事を手伝い、話し相手になるなど、気配りで信頼関係を築きました。令和になっても高齢の行商人の活動が続いていたのは、おばちゃんたちの商いへの信頼の証でしょう。

問合せ:県立中央博物館
【電話】043-265-3111

房総のむらでは「千葉の行商」についての展示を開催中!

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU