文字サイズ
自治体の皆さまへ

知っていますか?外来の水生植物の脅威

4/21

千葉県

県内では、海外から持ち込まれた「外来水生植物」が、河川や湖沼などの水辺を中心に増殖しています。これらの植物は繁殖力や再生力が非常に強く、生態系の破壊や農林水産業への被害など、深刻な影響が出ています。
正しい知識を持ち、これ以上の増殖と被害拡大を防ぎましょう。

■ナガエツルノゲイトウ
再生力が強い!
◇南アメリカ原産 ヒユ科 多年草
・水路、河川、池、水田などの水辺や農道、あぜ、畑、公園などの陸地に生育
・日当たりの良い水辺で大群落を形成
・葉・茎・根の断片から次々と再生
・茎は1メートル以上にも伸び、切れやすく水に浮いて水流で拡散
・4月から11月にかけて開花
・県北部、中部で確認

■オオバナミズキンバイ
繁殖力が強い!
◇南・北アメリカ原産 アカバナ科 多年草
・水中から陸上まで幅広い場所に生育
・葉・茎・根の断片、種子から次々と繁殖
・5月から11月にかけて開花
・印旛沼、手賀沼などで確認

■オオフサモ
各地で増殖中!
◇南アメリカ原産 アリノトウグサ科 多年草
・水底に根を張り、葉や茎が水上に出る
・地下茎で繁殖し、密に繁茂する
・花は小さく目立たない
・県内全域で増殖中

■ミズヒマワリ
じわじわ広がる!
◇中央・南アメリカ原産 キク科 多年草
・ちぎれた茎からも根を出して繁殖
・短期間で成長し、群落をつくる
・8月から10月にかけて開花
・県北部で増殖中

◆増殖するとどうなるの?
・河川で大量に繁茂し流出すると、流れを妨げ、水害を引き起こす恐れがあります。
・湖沼では水面を覆い、航行の支障となります。枯れると水質を悪化させます。
・田畑では農作物の生育の妨げになります。
・公園など身近な場所でも在来種などのさまざまな生き物に悪影響を及ぼします。

◆水草を捨てないで!
小さな水草でも、自然界に持ち込むと爆発的に増えてしまうことがあります。
水槽や観賞用アクアリウムなどをお持ちの方は、新たな外来植物が拡散しないよう、野外に捨てたり排水に流したりせず、ごみ袋などに密閉して処分しましょう。

◆見つけたらどうしたらいいの?
Q:どこに相談したら良いですか?
A:県生物多様性センターにご相談ください。

◇発見情報は「生命(いのち)のにぎわい調査団」ホームページへ!
調査団はみなさんが調査団の一員になって活動する県民参加型の生物調査事業です。ナガエツルノゲイトウなど注意が必要な外来種も含め、さまざまな生物の分布情報を集めて保全・防除などの対策に役立てています。
調査団員になって生物の情報をお知らせください。
「千葉県 生命のにぎわい調査団」で検索

Q:その場で引き抜いても問題はないですか?
A:絶対に抜き取ったり、剝ぎ取ったりしないでください。
葉・茎・根の断片が飛散・流出すると、そこから再生し増殖するため、除去の方法を誤るとかえって広がってしまいます。
ホームページでは、除去する場合の方法や注意点などを紹介するリーフレットも掲載しています。

×抜き取り
×剝ぎ取り
×刈り払い
根は、除去が難しいので注意
「千葉県生物多様性センター 刊行物」で検索

問合せ:県自然保護課 生物多様性センター
【電話】043-265-3601【FAX】043-265-3615

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU