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ひとこと(188)

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千葉県いすみ市

■もっと地場産業、文化、歴史を磨くこと
いすみ市長 太田 洋

5月に幕張で全国市長会関東支部総会が開かれ、関東地方の多くの市長さんと話し合う機会がありました。それぞれの地域に特色があって、関東は広いなと実感しました。その中でも、東京、神奈川、埼玉、群馬は東海道や中山道など昔からの街道で結ばれていて、それぞれが宿場として広域的につながり、発展してきたことが良くわかりました。
千葉、茨城は関東圏でも遠くに感じられ、これも街道がつながっていないため、人と物の交流が少なかったからではないかと感じました。多くの市長さんが千葉に興味を持ってくれていて、何か閉ざされた神秘的な里のように話しかけてくることに嬉しさを感じるとともに、千葉県は他の地域につながる街道がなく閉ざされていたことが、今では強みになっていると思いました。
皆さんとの話の中で、特にいすみ市の海と里山に強い興味を示し、私たちが当たり前に思っている海産物、米、野菜、果物へと話が移り、盛り上がりました。
東京圏なのに、こんなに不思議な市と思ってくれることに、これはビジネスチャンスだと考えていた時、神奈川県伊勢原市から7月にいすみ市を訪問したいとの話があり、農業について学びたいと言われました。
都市化され緑が失われつつある東海道方面は、徐々に心の中の癒しの場がなくなってきているように感じます。自然が残っているいすみ市は、これから磨けば光る石であることを改めて実感しました。
これからは、単にイベントで集客するのではなく、地場のもつ産業、文化、歴史を広く周知して、多くの地域から参加する、いすみファンをつくり、そこに新しい経済の形を生み出す仕組みをつくることが生き残るすべであると、都会の市長さんたちから学びました。

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