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2023年度いすみ市の重点事業vol.4

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千葉県いすみ市

■有機(オーガニック)給食と有機農業の普及を推進しています
□学校給食に有機米・有機野菜を提供
いすみ市では、学校給食で年間に使用するお米31トン全量に、市内で農薬・化学肥料を使わずに生産された有機米を使用しています。有機米の学校給食利用は、より安全な食材を提供したいという農家の想いを発端に2015年に4トンを導入したことからはじまり、農業振興や食育、地域魅力づくりの一環として取組を拡大し、2017年秋に全量化しました。2018年からは有機野菜の利用もはじまり、8種類の主要野菜のうちおよそ12%を使用しています。2023年からは保育所・こども園給食での有機野菜の使用もはじまっています。

□ゼロから有機農業を普及
市の有機農作物を取り入れた給食は、地域一体で進める持続可能なまちづくりに支えられています。2012年に自然と共生する里づくり連絡協議会を設立し、ゼロから有機農業を普及してきました。現在までに有機米の産地化に成功し、農家の所得が向上しています。有機給食には、産業振興や食育、移住定住推進など様々な効果が期待できます。EU諸国や韓国など世界ではオーガニック給食が標準となるなか、いすみ市の有機給食は日本の数少ないモデルとして今、全国から注目されています。

□「いすみ教育ファーム」の実施
有機給食とともに力を入れているのが、子どもたちの教育活動です。小学校5年生の総合の学習の時間に、有機米の稲作体験と環境学習、食育を一体としたプログラム「いすみ教育ファーム」や出前授業を行っており、子どもたちや教員、保護者に大変好評をいただいています。稲作体験により食材に対する想いや農家への感謝が芽生え、給食の残菜が減るといった成果を得ています。環境学習では地域の生きもの調査を行い、生きものの尊さと生物多様性の豊かさを実感し、自然保護への関心を育んでいます。子どもたちの郷土愛が未来のいすみ市を担ってくれることを期待しています。

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