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自治体の皆さまへ

ひとこと(202)

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千葉県いすみ市

■青い水の惑星地球の未来のために
いすみ市長 太田洋

今年の夏は例年になく猛暑が続き、野も山も海も暑い日差しが照りつけました。この暑さは自然のみでなく、生き物の生活まで変えてしまいました。
例えば、毎年聞くセミの声ですが、いつもより聞こえなかったように感じます。初夏に聞こえるジージーイと鳴くニイニイゼミ、夏の盛りを告げるアブラゼミ、ヒグラシ、夏の終わりに聞こえるツクツクボウシ、秋のお祭り近くに聞こえるクマゼミの声、このようなセミの声も今年は少なくなりました。環境の変化は生き物の生態も変えてしまったのかと思うと、今後、私達の暮らしがどう変わっていくのか大変心配になります。
毎年、気温が高くなり、雨は集中的に降り、大地は乾燥し、畑作も露地栽培が厳しくなりつつあります。梨の収穫も、花粉の問題のほか、雨の少なさ、日照りなどで、例年通りとはいかなかったようです。
また、8月のお盆前に、房総半島近海で台風が発生するという、例年にない気象変化も起こっています。お盆は遠く離れた家族が集い、穏やかに過ごすことが当たり前だと感じていたので、今後、大変心配です。
加えて、今年の夏は、毎日暑い日が続き、多くの人が外出を控え、その結果か、地域の消費が減ってしまったと言われています。普通なら夏は外に出て活動し、イベントに参加し、賑わう季節ですが、夏を謳歌する気持ちがなくなってしまったのか、昼間のまちなかは静かそのものでした。
気候変動が始まって20年、いよいよ深刻な時を迎えてきたように思います。今からでも遅くありません。2050年までにCO2ゼロをめざし、もう一度地球の未来を明るくしたいと思う日々です。地球の未来のためにみんなでひとつになって夢を実現する時を迎えたように思います。

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