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自治体の皆さまへ

ひとこと(193)

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千葉県いすみ市

■今やらなければ
いすみ市長 太田洋
いすみ市は合併して19年目に入りました。この18年間は、ただひたすらに職員と共に走り続けてきたように感じます。合併世代の多くが退職し、新しい世代が職員の中心となりつつある中、これからどんなまちを作るのか考えることが重要となっています。長引くコロナで地域は大きく変わりました。進む高齢化、若い人の都会への流出、地域のつながりの縮小や物価の上昇などが、市民生活を苦しめており、従来どおりの考え方では、今を生きていくのが難しくなってきました。
特に、いすみ市の地場産業は農業、漁業が中心であって、これをいかに持続させるかが大きな課題です。農業は、米、野菜、果樹、花栽培と幅広く営まれていて、どれも大切な産業でありますが、主力の米を維持していくために、今、何か手を打つ必要があります。多くの地域で高級ブランド米の生産、販売に力を入れていますが、これも大切なことであり、全力で応援していきたいと考えています。特に、いすみ市のお米は美味しいと評価が高いのは嬉しいことです。
全国的に学校給食に無農薬米を取り入れる動きがあります。多くの人が子供達の健康を考え、安心なお米を提供したいとの動きが出てきました。いすみ市では、全国に先んじて平成29年から、全量、学校給食に無農薬米を使っていて、全国から高い評価を得ています。市内を見渡すと水田が広がっていますが、最近では高齢化により耕作放棄されている場所も少なくはありません。これを近未来に向けて、今、手を入れなければと危機感をもっているのは私だけではないと思います。いすみ市が始めた無農薬米づくりと一般のお米や飼料用作物などを組み合わせて、農家収入をあげたり、進む高齢化に対し、新規就農者の受け入れを促進させ、安定した収入で稼げる米づくりに取り組めればと思います。10年後を見据えた取り組みを農業などに取り入れ、これが地域経済の活性化につながるよう全力で取り組んでまいります。

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