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ひとこと(196)

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千葉県いすみ市

■日本再生の道はどこに
いすみ市長 太田洋

最近の世の中は、戦争などによる物価高の影響が市民生活を苦しめ、特に若い世代や年金生活者には大きな打撃を与えています。過日、会議で東京に行きましたが、東京の賑わいを「再び」感じました。地方創生の教訓は消え去り、再度、東京に「人、もの、金」が集まり、一人勝ちのような様相であります。しかし、このような都市に住むことに、私は疑問を感じます。経済の動きをみると、株価は上昇し、なんとなく景気が良くなって、私たちの暮らしも更に上向くのではと勘違いしてしまいそうですが、GDP(国内総生産)はドイツに抜かれ、世界で第4位になってしまいました。近いうちにインドに抜かれ第5位になると報道されていて、なんとなく私たち庶民の生活実感が反映されているような感じがします。
マスコミは、給与のアップを報道し、岸田総理も経団連や連合に賃金アップを要請しています。賃金アップは良いことで是非実施して欲しいと願いますが、ではこれを日本経済のすみずみまで広げるとなると困難であると思います。賃上げは上から見た掛け声で、下の方は良く見えていないように思います。東京などの大都市はともかく、地方は中小企業が多く、今、物価高が経営に影響を与え利益を少なくしています。このような時に賃上げなんてと言われそうです。日本経済の中核部分を支えているのは中小企業の技術です。この基礎部分の企業の自立的経営なくして、日本経済の発展はないと思います。もう一度、日本経済のあり方を検討し、全ての企業が自立できるような体制を構築すべきであると思います。ここに新たな技術革新が起こり、日本経済の再生の道があるのではないでしょうか。
今、日本に足りないこと、どうすれば再生するのか、上から見るのではなく、土台を見て直すべきは直し、未来に向けて歩みだす日本を目指すため、国は全力で取り組んでほしいと願います。

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