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自治体の皆さまへ

東千葉メディカルセンターコラム

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千葉県九十九里町

センター長 岩立康男
皆さま、こんにちは。東千葉メディカルセンターの岩立です。この4月から赴任いたしました。どうかよろしくお願いいたします。
東金・九十九里地域は、城西国際大学の看護学部、薬学部、福祉総合学部といった医療系キャンパスがありますし、精神科で県内屈指の病床数を有する浅井病院などがあり、当センターも合わせて、医療系の先進地域といってもいいかと思います。近隣の医療施設とも強い連携体制を築きながら、地域住民の皆さまの健康生活を護っていきたいと考えています。
私の専門は脳神経外科ですが、皆さまはどのような疾患が対象になるかご存知でしょうか?脳卒中(脳血管障害)、頭部外傷の他、脳腫瘍、水頭症、中枢神経系感染症、脳機能を調節する機能外科などの患者さんを診させていただいております。「脳の病気は怖い」というイメージをお持ちかと思いますが、当センターでは3名の脳神経内科医と5名の脳神経外科医がチームを組んで、日々最善の医療を提供しております。

今回、私からはクモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤を治療する最新の機器であるフロー・ダイバーターをご紹介します。動脈瘤というのは、血管の一部が膨れてしまってこぶ状になった病変のことで、その壁はもろいため出血につながってしまいます。従来は開頭手術を行ってこのこぶをクリップ状の金属でつまんで破裂を防いでいましたが、最近ではカテーテルを使って血管の内側からこぶの中に金属のコイルを詰め込んで出血を防ぐことが多くなりました。そして、最も新しい治療法がこのフロー・ダイバーターで、細かいメッシュ状の筒を動脈瘤の入り口に留置し、血流が動脈瘤の中に入っていかないようにして動脈瘤を治癒させます。学会の認めた熟練の脳血管内治療医だけがこの治療を許可されており、当センターでも今秋からスタートさせる予定です。
身近な施設で最新の治療を受けられますので、万が一脳の病気になってしまっても悲観することなく、一緒に健康の回復をめざしていきましょう。

問合せ:東千葉メディカルセンター
【電話】50-1199

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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