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東千葉メディカルセンターコラム

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千葉県九十九里町

「COVID-19流行期における当院の脳卒中診療」
副センター長・脳神経外科 
部長 町田 利生

皆さまこんにちは。脳神経外科の町田利生です。
COVID-19流行当初、罹患患者さんは血栓症が発生しやすく脳梗塞患者さんが増加することが危惧されました。本号では2020年~2023年のCOVID-19流行期における当院の脳卒中診療について振り返ります。
当院ではCOVID-19流行前の2019年には年間642名の脳卒中患者さんの入院がありましたが、流行期間の2020~2022年はそれぞれ628人、573人、545人と減少しました。その要因として脳卒中の発生数の減少以上に病院の受け入れ能力の低下が大きく影響したと考えています。2014年開院時の62床より2020年5月には274床までに増床しましたが、COVID-19流行に伴いコロナ患者さん用の病床確保のため総病床数を2020年9月に244床、2022年4月には224床まで減らさざるを得なくなり救急対応力が低下しました。
さらに院内クラスターの発生による入院制限も大きく影響しました。図2に2022年の月別脳卒中入院患者数の推移を示しますが、春、夏、冬の3度の院内クラスター発生と期を同じくして脳卒中入院患者数が減少しました。受け入れたくても受け入れられない状況が度々発生しました。
COVID-19流行に振り回された3年間でしたが、ようやく流行も終息に近づきつつあります。昨年の11月から総病床数を279床に増床しており、スタッフ一同一層の脳卒中診療の向上に努める所存です。
※図は本紙をご覧ください。

問合せ:東千葉メディカルセンター
【電話】50-1199

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