『すくすく育つ子どもの発達』
小児科 副部長 内川英紀
皆さんこんにちは、東千葉メディカルセンター小児科の内川です。
子どもは生まれてからどんどん成長発達していきます。運動面は首が据わって、寝返りして、お座りして、ハイハイして、歩き始めます。また、精神面では、追視しはじめ、あやし笑いが出て、イナイイナイバーを喜ぶようになり、喃語も出て、指さしして意思表示や興味の共有をするようになり言葉が出てきます。
子どもは生まれ持った能力で成長していきますが、環境の影響を強く受けて育っていきます。中でも親をはじめとした人との関わり、絵本の読み聞かせ、親との興味の共有や言葉がけなどによる影響について、いくつも報告されています。いずれも関わりが多い方が言葉の出る時期が早いなど発達に良い影響があるようです。
また、メディアとの関連も多く報告されており、スマートフォンやテレビなどの視聴時間が長いほど神経発達症の割合が高くなるという報告がある一方で、逆に神経発達症だからメディアの視聴時間が長くなるのではという意見もあります。この地域における1歳半健診の年次経過をみると、1歳半時点で指さししていない子どもの割合が年々増加傾向です。理由ははっきりしないですが、スマートフォンの普及が影響しているのかもしれません。
子どもと一緒に遊んだり、言葉を交わして気持ちを共有したり、同年代の子どもと遊ぶ機会を作ったりして、すくすくと子どもが育っていける環境づくりが大切です。
※11月11日(月)午後3時より当院を会場に市民公開講座「落ち着けない子どもたち~発達障害への理解~」を開催します(事前申込不要)。ぜひお越しください。
問合せ:東千葉メディカルセンター
【電話】50-1199
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