令和6年度施政方針(1)

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令和6年第1回九十九里町議会定例会において、浅岡町長が令和6年度の施政方針を述べました。
重要項目を抜粋して、皆さんにお知らせします。

国の令和6年度の当初予算案は、一般会計の総額が112兆717億円で、過去最大であった令和5年度の当初予算114兆3,812億円と比較すると、2兆3,095億円下回るものの、2年連続で110兆円を超えて、過去2番目の規模となっております。
この背景には社会保障費が、高齢化による給付の増加に加えて、少子化対策の強化などにより、前年度より8,506億円増の37兆7,193億円と過去最大となったことなどが主な原因として挙げられます。
次に、千葉県の令和6年度の当初予算は、基本目標の実現に向け、取り組んできた施策を着実に進めるとともに、これまでの成果を踏まえてさらなる充実を図り、将来の千葉県の発展につなげていくこととして、一般会計の総額は、令和5年度と比較して、894億2,500万円減の2兆1,077億円としております。

このような国・県の動向を受けての、本町の令和6年度の当初予算は、「第5次町総合計画」が4年目となることから、引き続き計画の将来像実現に向けた施策を展開してまいります。併せて、「すべてはみんなの笑顔のために」を念頭におき、「産業・経済」・「福祉・医療」・「子育て・教育」・「防災・防犯」の諸課題に対し、課題解決に向けた取り組みを進めなければなりません。
このことから、多様化する町民ニーズに応える施策を展開する財源確保に努めるため、スクラップ・アンド・ビルドを一層推進し、選択と集中を図ることを予算編成方針といたしました。
これに基づき編成しました令和6年度当初予算は、一般会計と特別会計を合わせ、総額112億9,800万円となります。
また、令和5年10月に町長に就任して以来、次の4つの理念を町政運営の基本的な考え方としております。
・繁栄で活気と笑顔があふれるまちづくり
・健康で活力と笑顔があふれるまちづくり
・教育で知性と笑顔があふれるまちづくり
・安全で安心と笑顔があふれるまちづくり
これらの理念を最重要事項として、明るい未来が想像できる事業の展開に向け、私が先頭に立ち、全職員と共に全力で取り組んでまいりますので、町議会議員の皆さま、住民の皆さまのご理解とご協力をいただきたく、お願いを申し上げます。

●活力ある産業振興と賑わいのあるまちづくり
将来性のある農漁業の振興に向けた取り組みとして、農業関係では、新たに経営開始資金補助金を計上し、青年層の新規就農者を支援いたします。
また、継続的な取り組みとしては、真亀川左岸地域の湛水防除事業として、現地調査を行い、排水対策計画を策定するほか、多面的機能支払交付金を増額し、農業・農村の持つ自然環境保全・景観形成など、機能の維持・発揮を図るとともに、農業従事者の担い手不足などの諸問題の対処を後押しするため、地域の共同活動を支援いたします。
水産業では、引き続き国および県とともに、片貝漁港の整備および維持を進めるほか、漁業の活性化に向け、ふるさと納税を活用し、漁業・遊漁船振興事業を実施いたします。
次に、地域資源を生かした観光の振興に向けた取り組みでは、千葉県誕生150周年記念事業のフィナーレイベントが九十九里浜で実施されることに伴い、町独自の観光交流の促進策として、「Tシャツアート展in九十九里町」を開催するなど、観光資源の充実を進めてまいります。また、令和5年度に引き続き「ビーチライフin九十九里町2024」を開催し、さらなる浜辺の利活用による通年型ビーチの確立を図り、町の魅力度アップにつなげてまいります。

●健やかに生き生きと暮らすまちづくり
生活を通じた健康づくりを推進するため、再開された子宮頸がんワクチンなど、各種ワクチンの積極的な接種を促進するとともに、救急医療・急性期医療を担う地域の中核病院である「東千葉メディカルセンター」が、地域の皆さまに対し、安定的に医療を提供できるよう、引き続き看護師の養成を支援してまいります。
次に、安心して子どもを産み育てられる環境づくりに向けた取り組みとして、子どもたちの教育・保育の充実を図るため、こども園での体育教室や英語教室の開催回数を増やすとともに、民間の豊富な経験と知見を活用した学童保育事業を実施いたします。また、児童手当について、所得制限の廃止や支給対象年齢の引き上げなどの拡充をいたします。
支え合いと生きがいの地域づくりに向けては、誰もが住みなれた地域で安心して暮らせるよう「地域共生社会」の実現に向け、健康づくりや介護予防、障害福祉サービスの充実に努め、互いに助け合う環境づくりに絶え間なく取り組んでまいります。