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東千葉メディカルセンター

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千葉県九十九里町

『“抗ミュラー管ホルモン(AMH)”というホルモンがあります』
産婦人科部長 拝野 貴之

皆さんこんにちは。産婦人科の拝野(はいの)です。
“抗ミュラー管ホルモン”=Anti-Müllerian Hormone、通称“AMH”と我々が呼んでいるこのホルモンは、もともと赤ちゃんの発生段階において男と女の分かれ道の部分で作用するホルモンとして知られていました。“AMHが働くと男になる”という具合です。
しかし、2000年代に入ると、AMHは女性卵巣内にある卵子が成長する際、さまざまな成長刺激に対して卵巣内の卵子がいっぺんに成長しないように、いい塩梅の数の卵子が順番に成長していく仕組みをつかさどっているということが分かってきました。さらに、その血中濃度は間接的にではありますが、卵巣内の残りの卵子数を反映していることが分かり、当初は高度生殖補助医療において測定され始めましたが、不妊治療の保険適応の広がりに伴い、当センターでも、令和6年6月より一般不妊治療において、保険適応でAMH採血検査ができるようになっています。
“ピルをやめれば妊娠できるよ”と言われ、妊活時期を調整されている方々にお伝えしたいのは、100人のうち数人は40歳を待たずに卵子が枯渇し早発閉経してしまうことが知られています。少し怖がらせてしまったかもしれませんが、“産まない”と“産めない”の二つの言葉には大きな差があります。
ご興味を持っていただいた方はぜひ当センターの産婦人科へご相談ください。

問い合わせ:東千葉メディカルセンター
【電話】50-1199

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