近年、さまざまな災害が頻繁に発生し、猛威を振るっています。
また、災害はいつ、どこで発生するかわかりません。命を守り、被害を少しでも減らす取り組みが必要です。「防災の日」に、防災への意識を高め、対策を確認しましょう。
■家族みんなで防災会議
災害は突然やってきます。家族が一緒にいるときに発生するとは限りません。いざというときに慌てず適切な行動がとれるよう、日ごろから災害への備えや災害時の行動について、家族で話し合いましょう!
[1]家族の役割分担
火の始末、ガスの元栓の確認、電気ブレーカーの遮断、幼児・高齢者の支援、食料・飲料水などの持ち出しなど、誰が何を担当するか決めておきましょう。
[2]危険箇所のチェック
・窓ガラスには飛散防止フィルムを張るなどして補強
・家具や家電製品などが転倒しないよう金具などで固定
・家具の配置換えで各部屋から外への避難路を確保
・玄関付近には、植木鉢や自転車などの避難の障害になるものは置かない
[3]非常時持ち出し品のチェック
災害発生時には、電気・ガス・水道などのライフラインが止まり、救援物資が届くまで時間がかかることが想定されます。家族構成など各家庭の状況を考えて、最低でも3日分、可能な限り1週間分を目安に食料・飲料水などを備蓄しましょう。
▽食品
・飲料水(1人1日3リットル)
・缶詰
・ビスケット
・レトルト食品 など
▽衣類
・下着
・靴下
・防寒具
・雨具
・タオル
・毛布
・ヘルメット
・軍手 など
▽医薬品
・常備薬
・消毒液
・ガーゼ
・包帯 など
▽貴重品
・現金
・預貯金通帳
・印かん
・健康保険証
・マイナンバーカード など
▽その他
・携帯ラジオ
・懐中電灯
・乾電池
・ライター
・赤ちゃん用品(粉・液体ミルク、哺乳瓶、紙オムツなど)
・ティッシュペーパー
・ビニール袋
・マスク
・体温計 など
[4]避難場所・経路、連絡方法の確認
災害発生時の安全確保のため、避難場所や集合場所、避難経路を事前に複数決めておきましょう。
災害の規模が大きいほど、多くの人が連絡を取り合うため、電話などがつながりにくい状況になります。そのような状況でも連絡を取り合うために、災害用伝言サービスなどを活用するなど複数の連絡方法を決めておきましょう。
■台風、大雨の心得
これから本格的に台風や大雨のシーズンを迎える前に、事前の準備をしましょう。
▽台風、大雨情報は事前チェック
台風や大雨などは、事前に天気予報などで情報を得ることができる災害です。テレビやラジオ、インターネットなどで情報を確認し、家の周辺をチェックするなど、早めの準備を心掛けましょう。
▽家屋の風水害対策
・屋根→瓦のひびやずれ、トタンのめくれや剥がれはないか。
・外壁→モルタル壁の亀裂、板壁の腐りや浮きはないか。ガスボンベは固定されているか。
・窓→ガラスのひび割れ、窓枠のがたつきはないか。
・塀→ひび割れや破損箇所はないか。
▽危険が迫る前に早めの避難
災害時の一人ひとりの状況は異なります。自宅や自宅周辺の状況など、そのときの雨量や浸水状況に応じて、危険が迫る前に早めに避難しましょう。
▽避難のポイント
・運動靴など動きやすい服装を準備しましょう。
・水面下の障害物や側溝など足元に注意しましょう。
・単独行動は危険なため、複数人で避難することを心掛けましょう。
・自力で歩ける水深は50センチくらいまでです。それ以上深い場合は無理に移動せず、自宅の2階などへ避難しましょう。
■地震発生時の心得
揺れを感じたり、緊急地震速報を受信したときは、身の安全を最優先に行動しましょう。
▽家の中では
・大きな家具から離れ、テーブルの下に隠れたり、座布団などで頭を守る。
・ガラスの破片や瓦などの落下物などに注意し避難する。
・火の始末を行う。
▽商業施設などでは
・姿勢を低くし、頭を守る。
・ビンなどの陳列棚や大型照明から離れる。
・揺れが収まったら、慌てずに係員などの誘導に従う。
▽屋外では
・ブロック塀や自動販売機など倒れてきそうなものから離れる。
・窓ガラスの破片や看板などの落下物に注意し、見通しの良い広い場所へ避難する。
▽自動車を運転中のときは
・ハザードランプを点灯させながら徐行し、周りの車に注意を促す。
・周囲の状況を確認し、道路左側に停車し揺れが収まるまで車内で待つ。
・揺れが収まったらドアをロックせずキーを付けたまま車外へ出て安全な場所へ避難する。
■津波避難の心得
津波はとても速く、1波、2波、3波と何度も繰り返し襲ってきますので、直ちに避難をしましょう。
▽津波避難のポイント
・地震の揺れを感じたら津波を意識する。
・ためらわず、速やかに避難を開始する。
・海岸、河川の近くで揺れを感じたら、直ちにその場から離れる。
・近くの高台や津波避難施設よりも、可能な限り海岸から遠く離れた高い場所へ避難する。
・津波警報、注意報が解除されるまで安全な場所にとどまる。
▽津波からの避難
(1)津波注意報が発表された場合(揺れを感じない場合でも)
・いつでも避難できるように準備する。
・海岸近くにいる場合は直ちに海岸から離れる。
(2)大津波警報、津波警報が発表された、または強い揺れや長時間揺れを感じた場合
・沿岸部や川沿いにいる場合は、直ちに遠く離れた高い場所へ避難する。
・津波は繰り返し襲ってくるため、警報が解除されるまで安全な場所から離れない。
問い合わせ:総務課防災対策係
【電話】70-3153
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