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自治体の皆さまへ

防災特集

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栃木県小山市

「40.9%」
これは令和4年9月に内閣府が行った防災に関する世論調査の結果、
「風水害に備えて、食料・飲料水、日用品、医薬品などを準備している」
と回答した人の割合です。

この数字を多いと感じますか?少ないと感じますか?
6月から集中豪雨や台風が多くなり、河川が増水しやすい時期になると言われています。
今一度、防災について、考えてみませんか。

■羽川南部自主防災会の防災倉庫
地区の皆さんにも防災について考えてもらうために、子どもたちから標語を募集。優秀作品を倉庫の側面に掲示しています。
防災倉庫の中には車椅子やテント、ヘルメットやカセットコンロなど、災害時に必要な物が備わっています。

自然災害が起こった時に、その被害を少なくするために取る対応には、
・自助…自分の身は自分で守る
・共助…地域や身近にいる人同士が助け合うこと
・公助…国や地方公共団体が行う救助・援助・支援
という考え方があります。
本号では、「自分にできることは何か」を考え、取り組んでいる方に伺ったお話を掲載しています。

■自分のことは自分で守る、自分たちのことは自分たちで守る
清永 政治(きよながまさはる)さん
小山市自主防災会連絡協議会会長
羽川連合自主防災会連絡協議会長
羽川南部自主防災会会長

「自分たちの地域は自分たちで守る」という連帯意識に基づき、自主的に結成する自主防災組織の活動に精力的に取り組んでいる清永さん。
清永さんは、自身が所属する羽川南部自主防災会の会長に就任したとき、自身の年齢を考慮し任期を3期6年と決め、2つの目標掲げました。
一つ目は、モノの充実。同防災会には備蓄倉庫があり、災害時に地域の人たちが使える備蓄品を保管しています。しかし、「使えなきゃ意味がない。定期的な点検と更新が必要だ」と清永さんは話します。改めてこの地域に必要な物を見直し、誰が見てもわかるように備蓄品の使用期限や点検日、更には、防災倉庫内の資機材配置図を表にまとめて管理しています。
二つ目は、緊急時の人的体制の整備。同防災会は令和4年度中に地区防災計画案を作成しました。本計画の策定の過程で、地域を歩き回り、どこが危険な場所かを確認し、最適な避難経路を検討しました。そして作成されたのが「羽川南部防災マップ」。このマップには地域に設置された消火器、消火栓や安全な避難経路が示されています。あわせて、有事における同防災会役員による見回り体制も確立されました。実際に歩いて回ることによって、同じ地域の中でも少し低くなっている土地があり、地震時は大丈夫でも大雨のときには危険な場所など、細部にわたり発見することができました。
同防災会では定期的に防災訓練も行っており、訓練内容も今の時代に起こる可能性の高いものを想定したものを取り入れるなど、常により実践を想定した防災に取り組んでいます。
清永さんは、一人でも多くの命が助かる、助け合える地域を目指し、より多くの方に参加してほしいと話していました。

■災害から命を守った「そのあとのくらし」を想定して準備する
滝澤 寿子(たきざわかずこ)さん
栃木県防災会議委員
小山市消防団本部女性消防部部長
防災士 応急手当上級指導員
小山市男女共同参画推進サポーター

2002年6月、小山市に女性消防団が発足して以来、22年間女性消防団員として活躍する滝澤さん。消防フェアや防災教室、普通救命講習会などで講師として命を守る行動について普及活動を行っています。「自分が知ることも重要なことだし、自分が普及することによって一人でも多くの命が助かるのだったら」と思うと、辞めたいと感じたことは一度もないそうです。
「災害」を「日常」と捉え、災害も防災も同じ日常の中にあると考えると、備えておきたい防災グッズが見えてくると話します。
そんな滝澤さんがイチ押しする防災アイテムが撥水加工付きの「防災風呂敷」。サイズは100cm四方、見た目は大判の風呂敷。しかし、撥水加工がされているので雨合羽にもなり、バケツとして水を運ぶこともできます。その他にもリュックやエプロン、三角巾など、たくさんの活用方法がありますが、中でも赤ちゃんを守る道具として重要だと滝澤さんは話します。おくるみや、おむつ替えの際のシートにもなります。災害時に小さいお子さんがいる家庭では、子どもの安全な環境があって初めて安心することができます。
生地がしっかりしているので、授乳ケープや着替えの目隠しとしても使用できます。基本の防災グッズも重要ですが、それすらも持ち出せない緊急時に、たった一枚、バックの中に常備しておくだけで災害時の不安を少し取り除くことができます。
言われたからやるのではなく、自分にとって何が必要かという視点で防災について考えていきたいです。

■今すぐできる情報収集
◆小山市防災ポータル
避難情報、公共情報、被害情報、気象情報、防災知識に関する情報を確認することができます。
有事の際はリアルタイムに地図とともに表示されますので、事前にチェックしておくとスムーズです。

問合せ:危機管理課
【電話】22-9869

◆防災ガイドブック
基本的な防災知識のほか、避難所等の防災マップが掲載されています。市役所1階ロビー市政情報コーナーで入手することができます。また、想定される最大規模の大雨が降った際に想定される浸水範囲や避難先が示されている小山市洪水ハザードマップも同場所で入手することができます。

問合せ:
防災ガイドブック…危機管理課【電話】22-9869
洪水ハザードマップ…治水対策課【電話】22-9204

◆小山市安全安心情報メール
事前に登録したメールアドレスから防災・防犯の情報を受け取ることができます。

▽登録方法
01 空メールを送信
【E-mail】t-oyama@sg-p.jpにメールを送信

02 届いたメールのURLをクリック
送信したメールアドレスにURLが届くのでアクセス

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