江戸時代、オランダ貿易と蘭学(オランダの医学や科学)導入の窓口だった長崎。西洋の学問を奨励した藩主堀田正睦の影響で蘭学が盛んだった佐倉には、長崎で学んだ先人が多くいます。
「佐倉順天堂」(現在の順天堂大学の前身)を開いた佐藤泰然、その後継者で佐倉養生所を開設した佐藤尚中、泰然の次男で長崎養生所(現在の長崎大学医学部の前身)設立のために奔走した松本良順らは、日本における西洋医学の普及に大きく貢献し、その活躍により、佐倉は「西の長崎」と並ぶ「東の佐倉」として、西洋医学の先進地となったのです。
当時の佐倉順天堂が関東で最先端の医学を学べる場所であったことは、司馬遼太郎の小説『胡蝶の夢』でも言及されています。
この歴史的背景を踏まえ、市は、長崎市と連携して、さまざまな事業を行っており、現在、夢咲くら館で、長崎市からお借りした原爆写真パネルを展示しています(令和7年1月5日(日)まで)。
また、市役所地下1階にある食堂では、長崎で愛されている料理が1月に期間限定でメニューに登場します。
■戦争の惨禍を伝える―「最後の被爆地」長崎原爆パネル展を開催
令和7年1月5日(日)まで、夢咲くら館で、長崎原爆パネル展を開催しています。
日本は唯一の戦争被爆国であり、長崎市は世界で最後の被爆地です。
当時の写真から、戦争が私たちの生活にもたらした悲劇や核兵器の恐ろしさを改めて感じる内容となっています。佐倉市は、平成7年に制定した「佐倉市平和行政の基本に関する条例」と同年の「平和都市宣言」に基づき、さまざまな平和事業を実施しています。そして、来年は戦後80周年の節目の年を迎えます。
戦争を経験したかたがたの高齢化が進む中、若い世代が戦争の悲惨さと平和の尊さを知り、次世代へ継承していくことがますます重要となっています。
この展示を機に、戦争の悲惨さと平和の尊さを考えてみませんか。
問合せ:広報課
【電話】484-6103
■佐倉市役所食堂に長崎のソウルフード「トルコライス」と「ハトシ」が登場!
佐倉市役所食堂では、長崎と佐倉の歴史を知っていただくため、1月8日(水)~31日(金)に「長崎フェア」として、長崎のソウルフードである「トルコライス」と「ハトシ」を、長崎伝統の陶磁器「波佐見焼」の器で提供します。
パスタ、ピラフ、チキンカツを1枚の皿に盛りつけた、ボリューム満点のトルコライス。
そして、エビのすり身を食パンで挟んで揚げたハトシ。どちらも長崎で愛されている料理です。この機会にぜひ味わってみてください。
なお、期間中は、長崎と佐倉のつながりについて説明したパネルも展示されますので、食事を楽しみながら、佐倉とのつながりの深い長崎に思いを馳せてみてください。
※数量限定のため、電話などでの事前予約をお勧めします
▽市民のかたも利用できますー佐倉市役所食堂
市役所の1号館地下1階に食堂があることをご存じですか?
平日の市役所開庁日に営業しており、職員だけでなく誰でも利用できます。人気の唐揚げ定食や日替わり定食をはじめ、ラーメンやカレーなど、その他のメニューも充実しています。メニューやイベントなどのお知らせや詳細は、食堂のホームページ(右記)をご覧ください。
営業時間:平日午前11時30分~午後3時(ラストオーダー)
決済方法:現金またはPayPay
問合せ:
佐倉市役所食堂【電話】312-8895
人事課【電話】484-6104
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