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自治体の皆さまへ

市制施行70周年記念ムービー『未来(みらい)へ』座談会(1)

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千葉県佐倉市

新しい年が始まり、佐倉市も新たな一歩を踏み出しました。今年も「こうほう佐倉」では、さまざまな市の情報をお伝えしていきます。
2025年のスタートを飾る今号では、佐倉市出身で、市制施行70周年記念ムービーの脚本・監督を務めた上村奈帆さんと、主演の高校生二人にお話を聞きました。

■佐倉市のこれまでに思いを馳せつつ、現代を生きる人々へ、そして未来に向けたメッセージ
市制施行70周年を記念して、上村奈帆さんに制作していただいたショートムービー「未来へ」。記念式典での上映を終え、上村さんと主人公を演じた市内の高校に通う青柳さんとカストロさんに、撮影時のエピソードやご自身と佐倉市の未来についてお話を聞きました。

◆市制施行70周年記念ムービー 未来(みらい)へ
▽物語紹介
高校生の未来(みく)とゆめ乃は、お互いの夢を応援し合う、仲のいい幼馴染。二人は、思いがけないことから一緒に映画を作ることになる。映画制作を通してこれまで以上に仲を深めていく二人だが、映画が完成してまもなく、ある出来事をきっかけにすれ違ってしまう。
70周年を迎える佐倉市に思いを馳せつつ、友情の素晴らしさ、そして未来へのエールを描いたショートムービー。
※市制施行70周年記念ムービーの市ホームページ特設サイトは右記からご覧ください
※二次元コードは、本紙をご覧ください。

◆脚本家・映画監督 上村 奈帆 KAMIMURA NAHO
▽Profile
上村奈帆(かみむら・なほ)脚本家・映画監督。1988年生まれ、佐倉市出身。
映画『蒼のざらざら』、『ばぁちゃんロード』、『書くが、まま』などの作品で注目を集め、多数の賞を受賞。2024年、脚本監督作品『三日月とネコ』で商業映画デビュー。その他、漫画『ザッケン!』では原作を担当。2024年10月、佐倉PR大使に就任。

▽Interview 映画をつくることって楽しい。改めてそう思わせてくれた作品でした。
―市制施行70周年記念ムービーの制作にあたって、脚本の構成などは、どのようにイメージを膨らませていきましたか?
はじめは、市内のさまざまな場所をめぐる、いわゆる観光ムービーのようなものがいいのかなと思っていましたが、打ち合わせを進める中で、「人間ドラマの形でもいいのではないか」という意見をもらいました。人間ドラマは、私の中でも身近な発想だったので、佐倉に暮らす高校生を通して、過去や未来を感じる作品ができないかと思いながらイメージしていきました。

―主人公の映画監督志望の『未来(みく)』とダンサー志望の『ゆめ乃』、この二人のキャラクターはどのように生まれしたか?
二人のキャラクターは、今回、大人の未来(みく)役で出演してくださった、女優のほりゆりさんと私自身の関係がベースになっています。
彼女とは中学校時代の同級生で、仕事の関係で偶然再会しました。大人になってから改めて話をしてみると、学生時代は知らなかった彼女の一面を知ることができました。そんな私たちの関係をもとに、主人公たちの「友情」をテーマとして考えていきました。

―登場人物の感情の動きでこだわったところを教えてください
感情の動きは、脚本を書く上で大事にしていることのひとつです。
辛い思い出も苦い思い出も、改めて振り返ると、かけがえのない時間だったなと再確認することが誰しもあると思います。今作でも、そんな気持ちを大事にしながら、「学生時代を一緒に歩んだ友達と大人になってからもう一度歩むこと」について描ければと思いました。

―撮影場所はどのように決めましたか?
私の思う佐倉の原風景は、「空が広くて、緑が広がっている場所」で、その景色がとても好きです。なので、今作に限らず、佐倉で撮影するときはそういう場所を選ぶことが多いですね。今回も、印象的なシーンは、佐倉の原風景が感じられる場所で大事に撮りたいと思いながら進めました。

―今作はキャストの多くが高校生でしたが、高校生たちと撮影する中で特に印象に残ったことを教えてください
「作品を作ることの楽しさ」を何よりも感じました。高校生に限らず、楽しい時間やいい作品を作ることにポジティブに向き合ってくれるかたばかりだったので、そういった環境で作品を制作していくことの楽しさを改めて感じました。
また、制作の過程を楽しみながらも、何か刻みつけるように時間を残していきたいと思う中で、高校生の皆さんと一緒に、ひとつひとつ全身全霊で取り組めたのはとても有意義な時間でした。

―上村さんが主演の二人と同じ高校生のときに目指していた道や、その道を目指したきっかけを教えてください
中学生のころに映画の脚本家になりたいと思いはじめ、高校生のときも変わらず映画の道に進みたいと思っていました。
物語は、心が動かされるものであるとともに「ちょっと立ち止まっていいよ」と言ってくれる存在で、その中の感情はとても自由だと思います。日常生活でさまざまな制限がある中、自分が作った物語が、誰かの「明日につながるほんのちょっとのきっかけ」になったらいいなと思い、物語を書くこと(脚本家)を目指しました。

―次に佐倉市で撮影するとしたら、どのような作品を撮りたいですか?
佐倉市では、今までに複数の作品を撮影していますが、次は青春ものを作ってみたいなと思っています。
私の中には、佐倉の、この景色の中で育ったという記憶が強くあるので、青春のころの想いなどを思い出しながら、もう一度佐倉の景色と向き合えたら楽しいだろうなと思います。

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