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地域おこし協力隊 新春インタビュー

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千葉県匝瑳市

地域おこし協力隊の活動を始めて約1年の北條将徳さんと、約半年の鈴木優介さんに、これまでの活動の経過や気付き、新年の抱負などを伺いました。

―まずは、地域おこし協力隊としてどのような活動をしているかを、改めて教えてください
北條 移住促進や新たな地域資源の発掘など、主にシティプロモーション活動をしています。魅力発信の“基地”として、「フードパントリーそうさ」を発足した他、ブックカフェandリユースのお店「ぐるり」を準備中です。

鈴木 観光情報の発信や観光資源の磨き上げなどを行っています。また、匝瑳市をより深く知ってもらうために、観光情報だけでなく幅広く市の情報を発信しています。

―活動してきて新たに気付いたことや発見したことはありますか
北條 やっていく中で、ターゲットを設定してそれに合わせて発信すべきだと気付きました。ただ、課題解決や新しい魅力作りは一朝一夕にはできないので、「フードパントリーそうさ」や「ぐるり」を始めて、そこを拠点に魅力発信の仕組みを作り、ターゲットに向けて発信を行うようにしました。

鈴木 地域おこし協力隊を始めて、市民から「この情報を発信してほしい」と言われるようになり、新しいことを始めたい人が結構いるということが見えてきました。「新しいことを始めたいけど、成功するか不安」という人も多いので、そういったチャレンジのハードルを下げていきたいなと思いました。

北條 協力隊の仕事は、変化を作ることだと思います。協力隊が一人二人増えても、従来と同じ考えや発想のままでは、地域の課題を解決するのは難しいです。なので、今までとは違う発想、変わった仕組み作りなどでの変化が必要かと。

鈴木 そうですね。別の角度、別の方向からのアイデアを出し続けなければならないと思います。現状維持させることも大切ですが、安定志向過ぎると新しいアイデアは生み出せないかと思います。

北條 鈴木さんが言っていることはまさに地域おこし協力隊のジレンマで、地域になじまなければ協力隊の活動はうまくいかないけど、かといってなじみ過ぎると協力隊の武器である“よそ者”の発想が消えちゃうという…。

鈴木 “オン・オフ”を切り替えてやっていくことが大事かなと思います。

―地域おこし協力隊が二人になって、役割分担などはどう考えますか
北條 全く同じことをやっても仕方がないし、全く違うことをやっても仕方がないので、やりたいことやできることに応じた役割分担が重要だと思います。鈴木さんは、どっちかというと市内外向けに情報発信する役割で、自分はむしろ仕組み作りをコツコツとやっていこうと思っているので、ちょうど良くばらけているかなと思います。

鈴木 活動が被るところがあってもいいと思っています。同じことについても視点が異なると思うので、北條さんは北條さんの視点から、僕は僕の視点から、一緒にできることは一緒に盛り上げていければと思います。協力隊としてのゴールは同じだと思っているので。

北條 将来さらに協力隊が増えたら整合性を取らないといけないと思います。協力隊全体としての方向性などをはっきりさせる必要があるかと。

―最後に、新年の抱負をお願いします
鈴木 より多くの人に匝瑳市の情報を届けられるよう、現地に行って取材などしますので、その際にはぜひお話をお聞かせください。

北條 今年は新たにインターチェンジができるなど、市の変革の年になると思います。今年やらなきゃ来年できませんよ! 一緒にやっていきましょう。

北條さん、鈴木さん、ありがとうございました。次号から、地域おこし協力隊のコーナーは二人で交互に掲載していきます(次号は鈴木さん)。

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