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自治体の皆さまへ

助かる命を救うために 救急車の適正利用を

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千葉県千葉市

突然の重い病気やひどいけがをした人に応急手当を行い、適切な医療機関に迅速に搬送するため、市では、救急車を26台配置し、24時間体制で対応しています。
しかし、救急出動の件数が増加していることにより、救急車の現場到着時間が年々遅くなっています。なお、搬送された方の約半数が軽症者です。
緊急性のない病気やけがの場合はかかりつけ医や夜間・休日診療などを利用し、判断に迷う場合は[7面]に掲載の電話相談をするなど、救急車を適正に利用しましょう。

■救急搬送の約半数が軽症者
2021年に搬送された方の傷病程度は、軽症が最も多く、全体の50.7パーセントを占めています。
搬送された傷病者:47,428人
軽症:50.7パーセント
中等症:45.6パーセント
重症:2.9パーセント
死亡:0.8パーセント

軽症:入院を必要としないもの
中等症:3週間未満の入院を必要とするもの
重症:3週間以上の入院を必要とするもの

■出動件数は、前年と比べて10,000件以上増加
救急出動件数は、年々増加しています。
2022年の66,892件は、2021年の55,564件と比べて10,000件以上増加しています。
これは、1日平均183.3件、7.9分に1回の割合で出動していることになります。

◇救急車の出動件数
2009年:45,205件
2014年:52,957件
2019年:60,084件
2021年:55,564件
2022年:66,892件

■救急車が現場に到着するまでの平均時間は、9.4分
救急車が119番通報を受けてから現場に到着するまでの平均時間は、9.4分です。
出動件数が増加し、軽傷者の利用などで年々到着が遅くなっているため、生命に危険が迫っている重篤な傷病者の命を救うことができない恐れがあります。

◇通報から現場までの平均到着時間
2021年:9.4分

■救急車を本当に必要な人が利用できるように、私たちができること
◇かかりつけ医を持つ
私たちの身近にいて、病歴や体質のほか、家族の過去の病気などをよく知る、かかりつけ医を持つことが大切です。
特に、子どもや高齢者のいる家庭では、かかりつけ医を持つと安心です。

◇できるだけ昼間の診療時間内に受診する
会社を休まなくて済む、空いてそうなど、自己都合により救急外来を受診するのはやめましょう。
救急外来は、限られた医療スタッフで運営しているため、詳しい検査などを受けられないことがあります。
より充実した診療を受けるために、昼間の診療時間にかかりつけ医などを受診しましょう。

◇緊急時、症状が軽い場合は、夜間・休日の応急診療へ
夜間や休日に急な病気になった人のために、夜間応急診療(夜急診)や休日救急診療所などの体制を整備しています。
診療科目など詳しくは、[7面]をご覧ください。

◇救急車ではなく、自家用車やタクシーなどを使う
緊急性のない病気やけがは、自家用車やタクシーなどを利用しましょう。

◇自家用車などを使えない方へ
市では、乗務員や車両資器材などの一定の搬送基準を満たした事業者を患者等搬送事業者として認定しています。事業者は、ねたきりの方や身体障害者などをストレッチャーや車椅子を使って病院などへ搬送します。
事業者など詳しくは、「千葉市 患者等搬送」で検索

■救急車を呼ぶか迷ったときは
◇救急安心電話相談・こども急病電話相談
すぐに医療機関を受診した方が良いか、救急車を呼ぶべきか迷ったときに、看護師や医師・小児科医のアドバイスを受けることができます。相談番号などは[7面]をご覧ください。

◇全国版救急受信アプリ(Q助(きゅーすけ))
該当する症状などを画面上で選択していくと、緊急度に応じた必要な対応が表示されます。その後、医療機関や受診手段の検索を行うことができます。緊急時に備えて、ダウンロードしておきましょう。詳しくは、「Q助」で検索

◇動画を見ながら、正しい応急手当!
大切ないのちを救うために、応急手当に関する動画を作成しています。お手持ちのスマートフォンやタブレットにショートカットを作成して、“いざ”という時に備えましょう!
「千葉市 動画で応急手当」で検索

問合せ:消防局救急課
【電話】202-1657【FAX】202-1659

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