文字サイズ
自治体の皆さまへ

3月は自殺対策強化月間 一人で悩まず相談を(2)

5/69

千葉県千葉市

■命を守るために周りの人ができること
市では、昨年1年間で、141人の方が亡くなっています(暫定値)。
生活困窮、過労、介護疲れ、育児の悩みなど誰にでも起こりえることが背景にある自殺を、その人個人の問題として捉えるのではなく、みんなで対策に取り組むことが必要です。

令和5年…全体 141人、男性98人、女性43人
令和4年…全体 158人、男性93人、女性65人
令和3年…全体 144人、男性85人、女性59人
令和2年…全体 142人、男性82人、女性60人
令和元年…全体 167人、男性112人、女性55人
平成30年…全体 145人、男性105人、女性40人
出典:地域における自殺の基礎資料(厚生労働省)

■ゲートキーパーをご存じですか?
自殺を考えている人の多くは悩みを抱えながらも「人に悩みを言えない」「どこに相談したらよいか、どう解決したらよいかわからない」という状況に陥っています。悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげて見守る、そんな命を支える人を「ゲートキーパー」といいます。
周りに「なんだか元気がないな」「最近様子が変だな」など気になる様子の人がいたら勇気を出して声をかけてください。その時から、あなたもゲートキーパーです。
◆ゲートキーパーの役割
◇気づく
家族や友人の変化に気づいて声を掛ける。

◇聴く
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける。

◇つなぐ
悩んでいる人の問題に応じて、相談窓口につなぐ。

◇見守る
暖かく支援を繰り返し、見守る。

■ゲートキーパー養成講座の内容からポイントをご紹介します
こころの健康センターで実施しているゲートキーパー養成講座の内容から、ゲートキーパーに期待される4つの役割についてのポイントをご紹介します。7養成講座について詳しくは、「千葉市 ゲートキーパー」で検索
◆気づく
転校、転勤、失業、病気など、生活の変化は悩みの大きな要因となります。悩みを抱えることによって、体や日常行動に影響を及ぼすこともあります。元気がなくなった、食事量が減ったなど、いつもと違う様子が見られたら特に注意が必要です。変化に気づいたら、積極的に声を掛けてください。
▽POINT!
・心配していることをしっかり伝える
〇「なんか元気ないね、大丈夫?」
〇「何でも話して、いつでも相談に乗るよ」
・話を聞き流したり、安易な助言をしたりしない
×「元気を出して!気の持ちようでどうにでもなるよ」

◆聴く
本人の気持ちを尊重し、耳を傾けることは、悩んでいる人への大きな支援となります。悩みを話してくれたら、話をそらしたり、否定したり、安易に励ましたりせず、じっくりと話を聴きましょう。相手のつらい気持ちを受け止め、寄り添って、一人ではないと感じてもらうことが大切です。
▽POINT!
・じっくり気持ちを受け止める
〇「そうなんだね、それはつらいね」
〇「話してくれてありがとう」
・思いの否定や気晴らしの強制をしない
×「もっと大変な人はいっぱいいるよ」

◆つなぐ
自分たちだけで悩みを解決するのが難しい場合は、専門機関に相談することが大切です。
悩んでいる人の抱える問題に応じて、専門機関へつないでください。
▽POINT!
・相手の気持ちを踏まえて、専門機関への相談を提案する
〇「つらそうだね、相談できるところがあると聞いたよ」
〇「不安だったら、私も一緒に相談に行くよ」
・一方的に勧めない
×「それは病気だね。絶対に病院に行くべきだよ」

◆見守る
相談窓口につないだ後も、必要があればまた相談に乗ることを伝え、温かく見守りましょう。気づき、声を掛け、話を聴き、相談窓口につなぐことを繰り返すことが見守ることになります。悩みを抱える人にとって、自分のことを気に掛けてくれる人の存在が、大きな支えとなります。
▽POINT!
・これまでと変わらず温かく寄り添う
〇「以前〜だと言っていたけれどどう?」
〇「いつでも声をかけてね」
・悩みの解決を焦らない
×「早くよくならないとね」

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU