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千葉開府900年への道

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千葉県千葉市

■五、全国へ広がる千葉氏
千葉氏は、かつて社会が大きく変革した中世に全国各地に所領を広げたことから、今も全国各地にゆかりの都市があります。
千葉のまちに本拠を移した千葉常重(つねしげ)の息子、千葉常胤(つねたね)は、1180年(治承4年)の石橋山の戦い(神奈川県)で平家方に敗れ房総に逃れてきた源頼朝にいち早く味方し、息子たちと共に源平合戦や奥州合戦などに参戦し、鎌倉幕府の創設に貢献しました。
その功績で、常胤は下総国(千葉県北部など)・上総国(千葉県中部)をはじめ、東北の陸奥(むつ)国行方(なめかた)郡(福島県南相馬市)、九州の肥前国小城(おぎ)郡(佐賀県小城市)など全国各地に20数カ所といわれる広大な所領を獲得し、千葉氏は幕府の中でも屈指の御家人に成長しました。その後、常胤の6人の子たち(千葉六党(りくとう))はその領地を分割して引継ぎ、千葉の本家とともに相馬(そうま)・武石(たけし)・大須賀(おおすが)・国分(こくぶ)・東(とう)の各家として全国各地で発展を遂げました。
本市では、このような歴史をもとに現在も全国の千葉氏ゆかりの各都市と相互に交流を図っています。毎年8月に開催される千葉の親子三代夏祭りの「千葉氏コーナー」では、全国各地のゆかりの都市が出店します。また、ゆかりの各都市でも相馬野馬追(そうまのまおい)や小城祇園祭など、千葉氏にゆかりのある祭礼が今なお開催されています。
親・子・孫の三世代で楽しめるように、という思いから命名された千葉の親子三代夏祭りですが、千葉のまちに本拠を構えた常重、鎌倉幕府の創設に功績を残した息子の常胤、全国各地に所領を広げた孫の千葉六党と、親子三代で全国へ活躍の場を広げた千葉氏の歴史へ思いを馳せながら、今年の夏祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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