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市美術館コレクション探訪

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千葉県千葉市中央区

■横尾芳月《線香花火》大正15年(1926)
蒸し暑い夏の夕暮れの情景なのでしょうか。2人の女性が思い思いに涼をとる姿が描かれています。向かって右側の女性は線香花火を香炉に立てて火花を眺め、左の女性は団扇を手にその様子を見守っているようです。
作者の横尾芳月(よこおほうげつ 1897-1990)は福岡の出身で、大正・昭和期に活躍しました。戦後は千葉市に拠点を置いた当市ゆかりの画家です。大正15年に描かれたこの作品は、女性像を得意とした芳月らしく、女性たちの肌の滑らかな質感や柔和な表情、美しい仕草が繊細に表現されています。
5・6月の常設展示室では、本作をはじめ、同郷の小早川清、芳月が師事した伊藤深水など、芳月と周辺作家の作品を特集展示します。いずれも美人画で名を馳せた画家たちばかり。名手達の華やかな競演をぜひお楽しみ下さい。
(常設展示室にて5月2日(火曜日)から7月2日(日曜日)まで展示)

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