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市美術館コレクション探訪

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千葉県千葉市中央区

■森狙仙(もりそせん)
「月下猿図」1798(寛政10)年
絹本着色1幅
月光のもとにみえる猿の姿。前足を組み、木の幹に寄りかかるようにして下方を見つめる仕草はまるで物思いにふける人間のようです。猿の体に目を向けると、輪郭線はほとんど使われておらず、毛を細い筆で1本ずつ緻密に描きこむことで、ふわりとした質感や立体感がよく表現されています。作者の森狙仙(1747年から1821年)は、動物の絵、特に猿の絵の名手として名を馳せた絵師で、大阪を中心に活躍しました。7月・8月の常設展示室では、開催中の企画展「三沢厚彦ANIMALS/Multi-dimensions」にちなみ、動物をモチーフにした作品を特集展示します。古今の画家たちの心を捉えた、愛らしく、時に逞しい動物たちの姿をお楽しみください。
(常設展示室にて7月5日(水曜日)から8月6日(日曜日)まで展示)

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