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南房総市の民話

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千葉県南房総市

■「丸(まる)の城山(じょうやま)」 第208話 生稲謹爾(いくいなきんじ)
丸の城山とは、丸山町丸本郷字清水(まるほんごうあざしみず)の安楽寺(あんらくじ)背後にある山地(さんち)のことで、中世(ちゅうせい)(鎌倉幕府(かまくらばくふ)の成立(せいりつ)から室町幕府(むろまちばくふ)の滅亡(めつぼう)まで)の丸城址(まるじょうし)です。
古図(こず)に堀尻(ほりじり)と記されている地点の道路から、西側の台地(だいち)へ急坂(きゅうはん)を登ると、やがて平らな道となりますが、安楽寺からの道と合流するあたりで再び急坂になり、そのあたりの両側が深く切り割った崖になっているので、そこが、敵の侵入を阻(はば)む場所の1つであったと思われます。
その上部は馬場と呼ばれ、幅広い平地を段状に積み重ねた地形で、最高部が城址(本丸)で、そのあたりが海抜(かいばつ)一〇一.四メートルです。城址の平地は要害(ようがい)と呼ばれ、その西隅には、丸五郎平信俊(まるごろうべいのぶとし)の霊を祀(まつ)る城山社があります。(境内地面積・公称五〇坪)
城主であった丸氏が平時に住む居館(きょかん)は、現在の安楽寺のある位置にあったと言われますが、一朝(いっちょう)ことあるときは、背後の山城に拠よって、連絡や警備に当たり、あるいは敵を迎え撃ったことであろうと思われます。

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