■出場37校107作品の中から準優勝に
安房拓心高校3年生、髙杉真希(たかすぎまき)さんと藤平日菜(ふじひらひな)さんが考案した和菓子「いっしょう一緒」が、「全国和菓子甲子園」で、同校では初の準優勝に輝きました。
本大会に申し込むため、6月から準備をはじめ、厚生労働省の若者技能者人材育成支援事業(ものづくりマイスター制度)を活用して、和菓子の老舗である盛栄堂の長谷川氏を講師に招き、課題をクリアしていきました。
今年のテーマ『日本のお米』に対して2人は、兄弟の1歳の誕生日に一升餅を背負ったという話題から一升枡にたどり着き、古くから使用されている「枡」と、その中にお米が入っているイメージをそのまま形に再現したものです。作品名はお米の単位である一升と仲間たちと過ごした青春を一生忘れず大切にしていきたいという想い、一升と一生をかけたものであり、一升枡のお米の質感など、細かいところまでこだわって作り上げ、餡には「びわの葉パウダー」を練りこむことで、抹茶のようなほのかな苦みが生まれ、上品な甘さにアクセントを加え、奥行きのある味わいに仕上げました。
準優勝に輝いた2人は、「準優勝はうれしかったけど、本心を言えば優勝したかった。リベンジは後輩に託したい」と語りました。
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