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シリーズ めっけたぁ!!おらがの文化財(86)~南房総市内の文化財を紹介します~

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千葉県南房総市

■市指定有形文化財(彫刻)
『不動明王立像(ふどうみょうおうりゅうぞう)』
所在地:千倉町大貫1057(千倉地区)
所有者:小松寺(真言宗)

□特徴的な髪型をした平安時代の不動明王像
千倉町大貫にある小松寺は、飛鳥時代の伝説的な修験者(しゅげんじゃ)・役小角(えんのおづぬ)(役行者(えんのぎょうじゃ))が建てた庵(いおり)をもとに、奈良時代の養老(ようろう)2年(718)に創建されたと伝わる寺院です。
現在、本尊の木造薬師如来立像(もくぞうやくしにょらいりゅうぞう)(県指定文化財/秘仏(ひぶつ))が納められた厨子(ずし)の脇には、1体の不動明王立像が安置されています。この不動明王立像は、広葉樹材を用いた一木造(いちぼくづくり)となっており、像高が138.5cmあります。
像内には、江戸時代にあたる安永(あんえい)7年(1778)の墨書(ぼくしょ)がありますが、これは修理した年とみられており、実際に製作されたのは、像の形状・構造から平安時代中期(10世紀代)と推測されています。その姿は、平安時代中期の様式をよく伝える、優れた造形と評価されています。
また髪型は、側頭部から頭頂部へ束ね上げた髪でリボン状の髻(もとどり)を結んでから、毛先を辮髪(べんぱつ)(一つ結び)にして顔の左側へ垂らした形になっていますが、このような髻を結んでいる不動明王像は少なく、本像の特徴となっています。

□公開
・原則非公開
・トイレあり/駐車場あり

*マナーを守って楽しく見学しましょう。
*見学する時は、所有者・管理者の指示に必ず従ってください。

問合せ:教育委員会生涯学習課
【電話】46-2963

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