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シリーズめっけたぁ!!おらがの文化財(82)~南房総市内の文化財を紹介します~

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千葉県南房総市

■市指定有形文化財(彫刻)
『銅造観音菩薩立像(どうぞうかんのんぼさつりゅうぞう)』
所在地/白浜町滝口1084(白浜地区)
所有者/紫雲寺(しうんじ)(真言宗)

□精巧につくられた鋳物(いもの)の観音様
白浜地区にある紫雲寺には、青銅(せいどう)製の観音菩薩立像が安置されています。高さ32.0cmの本像は、宝冠(ほうかん)を被り、胸の前で両手を重ねている姿から、善光寺式阿弥陀三尊(ぜんこうじしきあみださんぞん)(長野県善光寺の本尊と同じとされる、阿弥陀如来(あみだにょらい)の両脇に観音菩薩・勢至菩薩(せいしぼさつ)が配された、三尊で一組の仏像)の一部であったとみられます。また、紀年銘(きねんめい)はありませんが、鎌倉時代末頃の制作と推測されています。
本像の天衣(てんね)(菩薩などがまとう帯状の布)は、左右の肩から肘(ひじ)の内側に沿って垂れ下がり、膝(ひざ)の前を通過して、反対の肩へ回されていますが、これは善光寺式の観音菩薩立像としては珍しい造形です。
引き締まった容姿や、宝冠に施された精巧な文様から、鋳造(ちゅうぞう)技術の高さがうかがえます。

・マナーを守って楽しく見学しましょう。
・見学する時は、所有者・管理者の指示に必ず従ってください。

□公開
・原則公開。拝観する際は、事前に紫雲寺へお問い合わせください。
【電話】0470-38-4740
・トイレなし/駐車場あり

問合せ:教育委員会生涯学習課
【電話】46-2963

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