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有害鳥獣による被害をなくすために

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千葉県南房総市

市内でさまざまな有害鳥獣による農作物被害が発生しています。
農作物への被害を少しでも食い止めるためには、「自分の農地は自分で守る」ことが最も大切であり、また「地域ぐるみで有害鳥獣に負けない地域をつくる」ことも重要です。

[1]市内に生息する主な有害鳥獣
(1)イノシシ
学習能力が高く、神経質で臆病な性格。雑食で米、イモ、豆類、ドングリ、筍、ミミズなどを食べる。鋭い嗅覚を持つが、嫌がる臭い、音、光はない。繁殖能力が高く1回の出産で4~5頭生み、年間増加率は約1.6倍。
(2)ニホンザル
学習能力が非常に高い。活動は日中のみで、夜間は行動しない。雑食であるが、果実や野菜を好む。メスとその子を中心とする群れを形成する。オスは成熟すると群れから離れ、他の群れに合流したり、離れザルとして生活する。出産は通常6~7歳から2~3年毎に1頭ずつ出産する。
(3)アカゲザル
ペットあるいは観光施設などで飼育されていた個体が、何らかの理由で放逐され、群れは、白浜地区、千倉地区および館山市の南部に生息する。ニホンザルより小柄で尾が長く、腰あたりが黄色または赤褐色。
(4)シカ
草食で、植物の葉、芽、樹皮、果実などを食べる。農林業被害だけでなく、シカに寄生するヤマビルも人的被害を発生させる。
(5)アライグマ
ペットとして飼われていたものを放したため繁殖した。尾に縞模様があり、雑食で、非常に凶暴である。
(6)ハクビシン
木登りが非常に得意な雑食性で、果物が好物。尾が長く、鼻から額にかけて白い帯がある。
(7)タヌキ
雑食性で人間の生活範囲の周囲に生息する。
(8)キョン
観光施設などで飼育されていた個体が、何らかの理由で放逐され繁殖した。体高は40センチメートル程度の小型のシカ、単独で行動する。

[2]被害対策
(1)環境整備
放任果樹や野菜クズ、稲の二番穂などは、有害鳥獣にとっては魅力的な食べ物です。誘引物の撤去をしましょう。
また、耕作放棄地やヤブをなくすなど見通しを良くすることで、有害鳥獣が近寄りづらい環境づくりをしましょう。
■餌になるものの無くし方
・二番穂・落穂→刈り取り後、早めにすき込む
・生ごみ→一般廃棄物として処理もしくは掘り起こされないよう埋設
・柵のない農地→柵を設置
・放任果樹→早めの収穫、収穫意志がなければ伐採
・収穫残さ→掘り起こされないよう埋設もしくは廃棄場所に柵を設置
(2)防護
防護柵(電気柵、ワイヤーメッシュ柵、金網柵など)は適切な設置方法と管理により被害防止に大きな効果があります。
■防護柵購入の支援
農業者が購入し農地に設置する防護柵の材料費について、次のとおり助成します。
補助要件:
・1か所あたりの防護柵の設置延長が、150メートル以上あること。
・防護柵の設置が令和6年2月29日までに完了する予定であること。
・防護柵は、市内に本支店があり、店舗所在地の領収書が発行できる事業者から購入すること。
・過去に国・県・市の補助を受けて設置したのち、耐用年数が経過していない農地への設置には原則補助できませんが、新たな獣種に対応するため防護柵を追加する場合はこの限りではありません。
(例:イノシシ用防護柵の上部にサル用防護柵を追加する)
・ほかの補助事業との併用はできません。
・購入、設置は各自で行うこと。
助成内容:基準単価の2分の1または材料費の2分の1のどちらか低い額を補助。
申込方法:防護柵を購入、設置する前に必ず計画書を提出してください。計画書用紙は農林水産課にあります。
(3)捕獲
猟友会、農業者、農業関連団体、市などで組織している有害鳥獣対策協議会において、狩猟免許を有する捕獲従事者が、イノシシ、サルなどの有害鳥獣を捕獲しています。
農作物被害を防ぐために捕獲を依頼したい時、自分で狩猟免許を取得して捕獲したい場合は、農林水産課へご相談ください。

南房総市 年度別捕獲数

[3]イノシシ・サルに出会ってしまったら
・近づかない!
・刺激しない!
・静かに立ち去る!
イノシシは本来、臆病な動物なので、何もしない限り襲ってくることはほとんどありませんが、急に動くと驚いて襲ってくることもあります。子連れの場合は特に注意が必要です。
サルにはエサを絶対あげないでください。目を直視すると威嚇してくるため、目をそらし、後ずさりしてその場を離れましょう。
市街地にイノシシ、サルが出没したときは、警察(【電話】23-0110)、県安房地域振興事務所(【電話】22-8711)、または農林水産課(【電話】33-1071)にすぐにご連絡ください。

[4]野生鳥獣による農作物被害に関する調査
市では、野生鳥獣による農作物被害状況などを把握し、被害防止対策事業について検討する資料とするため、野生鳥獣による農作物被害に関するアンケート調査を実施しておりますので、ご協力ください。回答は、自身のスマートフォンなどから可能で、随時受け付けしています。
※農家組合および県農業共済組合に別途調査しますので、そちらで報告済みの被害は、入力不要です。

問合せ:農林水産課
【電話】33-1071

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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