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シリーズめっけたぁ!!おらがの文化財(83)~南房総市内の文化財を紹介します~

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千葉県南房総市

■市指定無形民俗文化財
『棒術(ぼうじゅつ)・羯鼓舞(かっこまい)・獅子神楽(ししかぐら)』
所在地:富浦町多田良(ただら)1193ほか(富浦地区)
伝承者:多田良区・多田良三ッ道具保存会

□多田良に継承される伝統の三つ道具
毎年7月に行われる多田良の祭礼では、瀧渕(たきぶち)神社をはじめとする区内の各所で、棒術・羯鼓舞・獅子神楽の3演目(通称:三つ道具)が奉納されています。
棒術は、木製の刀(かたな)・六尺棒(ろくしゃくぼう)・鎌(かま)・長刀(なぎなた)を用いた武芸であり、2人1組で掛け声とともに型(かた)を披露します。棒術の由来は不明ですが、六尺棒の型は槍術(そうじゅつ)を表し、鎌と刀の型は武士と百姓の争いを表していると伝承されています。羯鼓舞は、羯鼓という小太鼓を付けた3匹の獅子による踊りで、室町時代に生まれた風流(ふりう)という芸能に由来するとされています。一説によれば、戦国時代に多田良へ伝えられたとされ、親獅子(夫婦)とはぐれた子獅子が再会するまでの物語りを表現しているといいます。獅子神楽は、江戸時代に成立した神楽舞(かぐらまい)で、1匹の獅子を2人の演者で操ります。獅子頭(ししがしら)を動かして観客を噛(か)むしぐさをしたり、幣帛(へいはく)を持って踊るなどして、邪気(じゃき)を払うとされています。
かつて三つ道具に類似した芸能は、南房総市内の数カ所でも伝承されていたとみられますが、現在まで存続しているのは、多田良区のみです。

・マナーを守って楽しく見学しましょう。
・見学する時は、所有者・管理者の指示に必ず従ってください。

□公開
・令和5年は7月15日(土)、16日(日)に瀧渕神社等、多田良区内の各所で奉納。(雨天中止)
・多田良区内に見学者用駐車場はありません。

問合せ:教育委員会生涯学習課
【電話】46-2963

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