水道事業は皆さんからいただく水道料金で運営されています。
市内の水道事業は、昭和30年代後半から40年代にかけて各々の町村で給水を開始、地域の発展に伴い数度にわたる拡張事業を行いながら、安心・安全な水道水の安定供給を進めてまいりました。
しかしながら、給水人口の減少や経済状況などの影響を受け水需要が長期的に減少していることや、浄水場・配水施設の老朽化、石綿セメント管の更新、危機管理への対応など、様々な課題に取り組まなければならない状況にあります。
これまでも安定供給を確保するため、平成30年4月に現在の料金体系に改定するなど、経営基盤の強化に努めてまいりました。
しかし、継続的に更新費用が必要なことや、様々な世界情勢の変化に伴う物価高騰による経費の増大など、水道事業を取り巻く環境は厳しさを増しています。
また法令では、3年から5年の適切な時期に料金の見直しが必要とされていますが、市では平成30年の改定から6年が経過しています。
このような状況から、市では、「水道事業経営審議会」において、令和5年7月から5回にわたり、今後の経営と料金体系について審議を進めてまいりました。
審議の結果、将来にわたって安定的な供給を確保するために「水道料金は、平均10%程度の引き上げが妥当」との答申が提出されました。
審議会ではほかにも、「市内では三芳水道企業団より供給を受けている区域があり、同じ市内で料金格差が極力生じないよう、三芳水道企業団と十分な調整を行った上で料金改定を行うこと」「使用者に対しては、十分な周知期間を確保した上で料金改定を行うこと」「高齢者の単身世帯など使用水量の少ない世帯や、地域の雇用を担う大口使用者の負担を増大させないような配慮」が求められました。
この答申をもとにした「南房総市水道事業給水条例の一部を改正する条例」が令和6年南房総市議会第1回定例会に上程され議決されました。
今回の改定では、令和6年11月の検針分(令和6年度4期)から、新しい料金体系が適用されます。
また、三芳水道企業団の給水区域である富浦地区・三芳地区についても、令和6年12月の検針分(令和6年度5期)から同額での料金改定が行われます。
引き続き、皆さんに安心・安全なおいしい水をお届けするとともに、費用縮減と経営の効率化に努めてまいりますので、ご理解ご協力をお願いします。
水道事業経営審議会の開催状況
新しい料金表
水道料金表/2か月分 (税抜)
※メーターの検針を2か月おきに行うため、水道料金も2か月分の請求になります。
問合せ:
市水道局【電話】44-4611
三芳水道企業団【電話】22-3782
<この記事についてアンケートにご協力ください。>