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シリーズめっけたぁ!!おらがの文化財(100)~南房総市内の文化財を紹介します~

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千葉県南房総市

■市指定史跡
『頼朝(よりとも)の旗竿藪(はたざおやぶ)』
所在地/高崎(たかさき)916(富山地区)
所有者/個人

□吉兆(きっちょう)の竹が生えた頼朝伝説の藪
富山地区の高崎には、旗竿藪と呼ばれる小さな藪があり、ここに明治時代の初めまで竹林山満能院(ちくりんさんまんのういん)という修験道(しゅげんどう)のお寺がありました。その昔、この寺の藪からはとても珍しい“節(ふし)が揃(そろ)った二股(ふたまた)の竹”が毎年生えていたといいます。
今から800年以上前の治承(じしょう)4年(1180)に、平氏(へいし)方の軍勢に負けて石橋山(いしばしやま)(いまの神奈川県小田原市)から安房国(あわのくに)まで逃げてきた源頼朝(みなもとのよりとも)(1147~1199)の一行は、満能院の近くにあった熊野神社(くまのじんじゃ)へ立ち寄り、勝利を祈願(きがん)したと伝えられています。この時、頼朝から源氏再興(げんじさいこう)の決意を聞いた満能院の住職は、その思いに感銘を受け、寺に生えていた二股の竹を切り、頼朝へ献上しました。
これに大変喜んだ頼朝は、源氏再興の願いが成就(じょうじゅ)したら、望みどおりの願いを叶かなえると住職に約束し、二股の竹を旗竿にしました。これに対し、住職は「ここから弓を射て矢が届いただけの土地を賜(たまわ)れば、思い煩(わず)うことなく修験の道に精進(しょうじん)できます。」と願い出ました。それから数年後、頼朝は鎌倉幕府(かまくらばくふ)を開くと、満能院に約束通りの土地を与えたといいます。

□公開
・常時公開
・トイレなし/駐車場なし

*マナーを守って楽しく見学しましょう。
*見学する時は、所有者・管理者の指示に必ず従ってください。

問合せ:教育委員会生涯学習課
【電話】46-2963

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